主婦は夫や子どものためにどんなパンを購入したいのか?

2011年01月01日


主婦、1,099人に聞きました!~今回特集のキーワードは71%
『トレーを使うパン屋さん』の利用頻度を調査し、『月に一回以上利用する』パン好きな主婦821人に追跡アンケート!

メインターゲットに効率的にアプローチする取り組みは業種を問わず経営戦略の定説だ。
パン屋さんの主たるお客様は主婦である以上、メインターゲットの彼女たちが誰を思ってパンを購入しているのか、具体的に知ることでさらに効果的な戦略が打てるのではないか。
そこで、早速編集部は調査を行った。
 

パン好きな主婦の深層心理を丸裸に!
そこには、知られざる新発見が…!!

『誰』のためのパンを選んでいるのか!? すると…(主婦1,099人に聞く!)

なんと!71%の主婦は自分のためにパンを買っていた!!n=821

 
Q.平日は誰の為にパンを買っていますか? 上位2つをお答えください。
回答群:自分・夫・子供・祖父・祖母・孫・家族
 

この数字から売り上げアップのきっかけが見えてきた!

 家族のためにパンを選んで購入していると思いがちだが、実際は自分自身のためという事が明らかになった。この結果から推察すると、平日に主婦の心を鷲掴みにする事が、売上アップのポイントになりそうだ。
平日に「旦那も子供もいないし、お昼どうしよう?」という考えから、パン屋さんでパンを買って済ませてしまおうと、パン屋さんを利用する主婦も多いだろう。その時のパンが美味しければ、家族に口コミをし、家族にも食べてもらいたいと考え、土日にパンを買いに行く。
土日などは家族で食べるお昼一食分をパン屋さんで済ませてしまおうという主婦の心理も背景にあるだろう。一般的に主婦が財布のひもを握っているケースは多く、土日の昼食の主導権も握っていることは容易に推測できる。
この土日の営業で、主婦とその家族に良い印象を持たせる事ができれば、「家族が喜んだから、また買いに来よう」「また土日のお昼ご飯で利用しよう」と考えるのが自然だ。上手くいけば「平日の自分のお昼ご飯はここで済まそう」という選択肢にも追加されるはずだ。

 
一方、主婦は土日になると誰のためにパンを選んでいるのかということも押さえておく必要があると考え、編集部は追加調査を行った。
 
「夫」と「子供」の順位が逆転

 土日で傾向が変わるかと思い、調査したが変わらず1位は『自分』。総括すると、多少同居人の事を考えてパンを買うようになるようで、全体的に数字が底上げされた印象だ。
平日のデータから、夫と子供の順位が逆転し、休日に家庭にいる夫の為、優先順位が高くなっているのだろう。

よって、土日はバラエティーに富んだ商品構成がポイントとなる。土日に合わせて、商品構成や仕込み量を平日とは変化させてみてはいかがだろうか?

 上記パン屋利用における好循環サイクルを生み出すには、まず 平日は自分の為にパンを購入している主婦71%の取り込みがポイントになるだろう。編集部は、財布の紐を握っている決済者が主婦である事から、主婦が『食べたいパン』・『食べさせたいパン』を知る事がこのサイクル実現の近道と考え、さらに調査を行った。
 

主婦が『誰か』に食べさせたい、パンランキング


その他、主婦が祖父母、孫に食べさせたいパンを調査してあります。購入していくのは主婦だが、出数の良いパンが何形なのか分かれば、お店のパンを実際に食べている人が『誰』なのか解ってくるのではないでしょうか。

お店の指針になるのではないかというデータの詳細はWEBへ
http://www.gue.co.jp/bp/0301.pdf(変更する必要あり!!!!)
 
主婦が自分以外に食べさせたいパンは『健康的なパン』や『こってり系の惣菜パン』。自分が食べたいパンは『デザート感覚のパン』。多くの主婦は色々な意味で自分には『あまい』という事が判明した。
 
この結果をベースにお店の戦略を考えてみる。


平日は自分の為にパンを購入している主婦71%の取り込みにおいては『デザート感覚のパン』と『甘いパン』は効果的と言えそうだ。
編集部の見解にはなるが、これらのパンは原価率を高めに設定し、その価値が主婦に伝わるように贅沢に仕上げ、来店動機を促すきっかけとする。『ついで買い』で手が伸びる他のパンを購入してもらい、これらの膨らんだ原価を吸収してコントロールするという戦略も立てられるのではないだろうか。
顧客年齢層や地域性を見て、自店舗の『デザート系のパン』と『甘いパン』を一度見直す価値はあるだろう。
土日にパン屋さんを利用する主婦は平日に比べて多少なり第3者への意識が高まることから、上記のランキングを参考に週末の商品構成を見直してみてはいかがだろうか。


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