Interview
Close up Zopf

伊原 靖友シェフ
～設備を制限すること＝品質の安定～

 

Ｑパン屋さんの
経営で必要なものを
教えてください。
 
『売ること』と『パンを作ること』はクルマの両輪だ。
その2つがしっかり駆動して初めて、
パン屋というクルマは前に進むことができる。
しかし、どちらか一方だけはパワフルに回るのに、
もう一方の動きが鈍いと、クルクル空回りしてしまうという。
今、パン屋さんに本当に必要なことは何か。伊原シェフに聞いてみた。


 


 
Q人材教育について教えてください。
 
「人材教育」なんてできないし、そもそも教育しようと思いません。幼稚園から大学まで育ってしまった大の大人を変えることは難しいですから。その人が培ってきたものを外からの働きかけで大きく変えることができない以上、教育をしようと思わないことが賢明です。ただ、指導は別です。「教育」が背中を見せることなら、「指導」は技術的なことを教えること。それならできます。だから働く人に求めるのは、コミュニケーションがとれて相手の教えや伝えようとしていることがちゃんと理解できるかどうかです。
 
 
 
 
Q応募者の中から人を選ぶ際に、
どこを最も重視しますか？
 
「パン職人」ではなく「パン屋」になりたい人を見極めようとしています。パン屋という全体像を理解して、働きたいと考えているかを察知するようにしています。応募者から言葉として出てくるわけじゃないけど、そういう心持ちなのかを話の中でちょっとずつ確認していきます。ただ、採用する人をこちらの理想像にあてはめて評価することはしません。その人らしさを大切にしながら成長して欲しいと考えているので、その個性は大いに尊重しています。
　余談ですが中国では・・・


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Zopf
伊原 靖友 シェフ
Prof ile
2000年11月に開業したZopfは各種メディアでも高く評価され、今日、多くの方に認知されている。
全国より、見学者や研修者が増え、技術指導や経営相談にのり、各講習会で講師を務めるなど、業界貢献の活動にも力を入れている。