店舗運営を支えるのは人
人手の確保は常に意識するべし
お店を支える働き手は重要です。しかしその人手を確保できないとどうなるのか考えてみましょう。
労働人口の減少による人手不足はパン屋さんにも
パン屋さんはお店とパンがあるだけでは成り立ちません。
製造員、販売員をはじめ、人手があるからこそ店舗運営できます。
現在の日本は労働人口が減少しているため、パン業界に関わらず、どの業界も人手不足という問題を抱えています。ここ2年は新型コロナウイルスの影響で飲食店の営業時間が短縮されていて飲食業界に関わる人手が余ってしまったこともありましたが、そろそろコロナ禍が落ち着いてきたため、飲食店も復活し、これまでを取り返すかのように飲食業界全体で人材の流動性が高まり、人材のとりあいになるかもしれません。
なので、お店の規模によって必要となる人手の数は変わりますが、自店に必要な人手を確保していきたいですね。「辞める人がいて人手が足りなくなる」ことや「人手が足りないことによって既存のスタッフへの負担が増える」ことなど悩みポイントがあるのではないでしょうか。
この特集でその悩みをどのように解決するか考えていきましょう。
慢性的な人手不足だと店舗運営が苦しくなる
そもそも人手が足りないとどのような問題が起こるのかを考えてみましょう。
たとえば、店舗運営に必要な人手に余裕がない状態で誰かが辞めてしまうと、その店舗で働いている従業員の業務の負担が増えてしまいます。
その結果店舗全体の生産性が上がらず、売上も上がらない状態になります。
また求人を募集してもなかなか求人が来ない場合は、既存従業員の負担が増えたままになるので、辞めたいと考える従業員も出てくる場合もあります。
その結果また欠員が出てしまい、店舗運営全体が苦しくなるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
人が辞めてしまうのなら新しい人を入れればよいと考えるかもしれませんが、求人がすぐに来るとは限りません。
また新しい人にやり方などを教えて仕事に慣れてもらうには既存の従業員が教える必要があるため、その労力が必要になります。
また人を増やしてもすぐに辞めてしまうか、その他の人が辞めて人手が減ってしまうと、また求人する必要があり人手確保のための労力がいつまで経っても減りません。
それならば、人が辞めてしまわないようにしたほうが良いのではないでしょうか。
次のページでは人手が定着するにはどうしたらよいかを考えます。
人手を確保するために最優先で考えるべきはなに?人材定着に関わる15要素は本誌にて!
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