今回も書いて行きます
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
編集部の中村です。
私の書く「パンにまつわるエトセトラ」ではパンに関することならなんでもOK!
筆者が気になったことを自由にまとめてお届け!というコンセプトで記事を作成しております。
今回は前回に引き続き価格の2極化という話で、面白いニュースがあったのでそれを見ていきながら2極化で成功した例をもとに考えてみたいと思います。
2極化 プレミアム価格で売り上げを伸ばす
モスフードサービスが5月15日に発表した2025年3月期決算によると、売上高961億8500万円(前期比3.4%増)、営業利益52億2300万円(24.8%増)、経常利益55億6900万円(26.8%増)、親会社に帰属する当期利益31億5000万円(22.4%増)となった。
と発表がありました。
物価高、人手不足、そしてコンビニや大手チェーンとの競争——。
町のリテールベーカリー(地域密着型のパン屋)を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。
そんな中、注目すべきヒントを与えてくれるのが、ハンバーガーチェーン「モスバーガー」の戦略です。
2024年度、モスバーガーは「消費の二極化」に対応することで売上を大きく伸ばしました。
今回はその戦略を紐解きながら、町のパン屋がどう応用できるかを考えてみましょう。
モスバーガーの“二極化”戦略とは?
モスバーガーが注目したのは、消費者のニーズが「高品質・高価格」と「手頃・日常使い」に二極化しているという現実です。
・高価格帯商品
「一頭買い黒毛和牛バーガー」など、特別感のあるプレミアム商品を投入。
・日常価格帯商品
定番メニューは手頃な価格で維持。
このように、モスバーガーは「贅沢したい日」と「日常使い」の両方に応えることで、幅広い顧客層を取り込むことに成功しました。
また、物販やお店での効率化も散り組んでおり、
・物販強化
冷凍ライスバーガーやスイーツなど、家庭でも楽しめる商品を展開。
・IT活用
セルフレジやスマホ注文で利便性を向上。
という取り組みも行ったようです。
「選ばれる理由」をつくることが生き残りのカギ

パン屋が生き残るためには、「なぜこの店を選ぶのか」という理由を明確にする必要があります。
「贅沢したい日には、特別なパン」
「毎朝の朝食は、定番パン」
「手土産には、あの焼き菓子」
そんな風に、生活の中に自然と入り込む存在になることが、これからの町のパン屋に求められる姿なのかもしれません。
変化を恐れず、挑戦を
時代の変化を読み取り、柔軟に対応する姿勢は、どんな業種にも通じるヒントを与えてくれます。
町のパン屋もまた、「高品質」と「日常性」の両立を目指すことで、地域に根ざしながらも新たな価値を提供できるはずです。
この記事を書いたライター

株式会社グローアップ 編集部
中村 勇太
バンドマン、ラジオディレクターから、ベーカリーパートナー編集になりました。食べることが好きです!