米粉100%で作るグルテンフリーのパン
ベーカリーパートナーで紹介して欲しいシェフ 「Bakeshop Sol Sol」 片山 幸寛 さん
Bakeshop SolSol オーナーシェフ 片山 幸寛 さん
今回、雑誌の企画で Bake Shop SolSol の片山シェフに取材を行いました。多くの読者から「片山シェフの話を聞きたい」という要望に応え、インタビューを実施。 米粉を使ったパン作りに情熱を注ぎ、アレルギー対応食品の新たな可能性を見出しています。 この記事では、シェフの歩み、米粉パンの魅力、そして今後の展望をお届けします。
米粉パン作りのきっかけ、 試行錯誤の末にたどり着いた技術
片山さんは、実家のパン屋で育ち、小麦を使ったパンに慣れ親しんでいた。 米粉パンを製作するきっかけは、片山さんの甥が小麦アレルギーで苦しむ姿を目の当たりにした時だという。 「小麦が食べられない子どもたちにも、美味しいパンを届けたいと思ったんです。」と語る片山さんは、独学で米粉パンの技術を学び始め、2017年に商品すべてが米粉100%のグルテンフリーのお店「Bake Shop SolSol 」をオープンした。
米粉パンを製作するにあたり、通常のパンとは全く異なる技術と製法に苦労したという。 米粉はグルテンを含まないため、膨らみや食感が思い通りにならず、膨らんだと思ったらぼそぼそしていたり、石のように硬くなってしまったこともあった。 そこから様々な米粉の特徴を理解し、それぞれの良さが生きるようにブレンド米粉以外では炊いた米、こんにゃくのマンナンペーストを加えるといった試行錯誤を重ね、グルテンフリーでも美味しいパンを焼き上げる事が出来るようになったという。
積極的な催事参加で お店を知ってもらう努力、広がる米粉パンの需要
お店の商品を広めるため、積極的に催事に出店をして、直接お客様に米粉パンを手に取ってもらう機会を大切にしているという。 近年の健康志向の高まりや、グルテンフリー食品への関心の高さから、アレルギーを持つ方だけでなく、健康を気にする消費者にも支持されており、遠方から買いに来てくれるお客さんも多いという。 今後も、米粉パンの可能性を追求しながら新しい商品開発に取り組むと片山シェフは語る。
特に、学校給食向けの米粉パンや、アレルギー対応のパンのラインナップをさらに充実させ、より多くの人に美味しい米粉パンを届けたいという思いが強い。 「皆が一緒にパンを楽しめる社会を作りたいですね。米粉パンがその架け橋になれればと思っています」と話してくれた。 最後に「自分はパン屋じゃないですから…」と控えめにおっしゃられたが、インタビューを通して見えたのは、どこから見てもパン職人の目だった。
Bake Shop SolSol
● 所在地: 愛知県碧南市三宅町1-82 サンレモン103
● 開業年: 2017年
● 営業時間:平日11:00 – 18:00 土日祝11:00 – 18:00
● 定休日: 月、火
● パンの種類:約50種類(生地6種類)