ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.221

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自宅兼店舗で開業

自宅兼店舗って夢だよね。



出勤ぎりぎりまで寝れる
もんね。



そこ?まー分かるけど。



あとは家賃ゼロ円。
そこも魅力的だよね。



でも立地や条件とか
いろいろ大変そう
じゃない?



まーね。そもそも住宅ロー
ンとか組めないよね。



まず住宅ローンを組んで家
を買うのかな。



みんな頑張れー。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「自宅兼店舗で開業」について解説します。
自宅兼店舗で開業!メリットと注意点を徹底解説
パン屋やケーキ屋を始めたいけれど、「できれば自宅の一部で開業したい」と考える方は多いものです。
特に製造スペースと販売スペースがあれば小規模でも始めやすく、家賃負担を抑えられる点が魅力です。
しかし、自宅兼店舗にはメリットだけでなく、注意すべき点もあります。


【1】自宅兼店舗の主なメリット
●固定費が大幅に抑えられる
最も大きな利点は家賃の節約です。
別に店舗を借りる必要がないため、毎月の固定費を大きく下げることができます。
また、光熱費や通信費などを「按分」して経費計上できる場合もあり、節税面でも有利です。
●生活と仕事を両立しやすい
仕込みや焼成作業が早朝・深夜になりやすいパン・菓子業において、通勤時間がゼロなのは大きなメリット。
子育てや介護との両立もしやすく、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
【2】気をつけたいデメリット・課題
●住宅地では営業許可が出ない場合も
パンやケーキの製造販売には保健所の営業許可が必要です。
ただし、自宅の構造上、製造室と居住空間の区分ができていないと許可が下りないことがあります。
「壁やドアで完全に分けられているか」「専用の手洗い場やシンクがあるか」など、設計段階での確認が不可欠です。
●販売スペースの確保と駐車問題
自宅前で販売を行う場合、駐車スペースや人の導線も考える必要があります。
地域によっては近隣トラブルに発展するケースもあるため、立地・動線設計には注意が必要です。
【3】開業資金と融資の扱い
自宅兼店舗でも、設備投資や改装費用は発生します。
この場合でも日本政策金融公庫の創業融資を利用できます。
ただし、「自宅部分」と「店舗部分」の面積・用途が明確であることが求められるため、設計図や見積書を用意しておくとスムーズです。


まとめ:無理なく始める第一歩に最適
自宅兼店舗は、リスクを抑えながら夢を形にできる現実的な方法です。
ただし、建築基準・保健所の許可・家族の理解といった“見えない条件”をしっかり整えることが成功のカギ。
しっかり計画を立てれば、“自分らしい小さなパン屋・ケーキ屋”を無理なく始めることができます。



開業できるエリアかどうか
確認が必要だね。



自宅部分と店舗部分は自宅
部分の方が広くなきゃ
ダメだよ!



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