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時給だけじゃない!スタッフ定着に効く見えない報酬とは

時給だけじゃない!スタッフ定着に効く見えない報酬とは

「せっかく育てたスタッフが辞めてしまう」。
個人経営のパン屋にとって、人材定着は大きな悩みの一つです。人手不足の中で時給を上げ続けることは難しく、採用コストや教育負担も増える一方…。しかし実際、スタッフが長く働きたいと感じる理由は“お金”だけではありません。パン屋ならではの“見えない報酬”が、定着率に大きな影響を与えています。

パン屋スタッフが辞めやすい理由

パン屋の仕事は朝が早く、体力勝負。小規模店ではオーナーや同僚との距離も近く、良い面もある一方で人間関係のストレスが離職につながることもあります。また、ルーティンワークが多いと「成長実感がない」と感じやすい点も課題です。

“見えない報酬”がもたらす効果

「お金以外で人が残る理由」は意外にシンプルです。
まず、日々の承認と感謝の言葉。
「今日の成形きれいだったね」「助かったよ」——たった一言がスタッフのモチベーションを大きく左右します。
次に、成長や達成感の実感。新商品の試作やSNS運用など、責任を持てる役割を与えると「自分が店を支えている」という感覚が生まれます。さらに、柔軟なシフト対応も強力な要素。子育てや学業と両立できる配慮は、“ここで働き続けたい”という気持ちにつながります。

パン屋ならではの特典

焼きたてパンの提供や社割は、スタッフにとって魅力的な福利厚生です。さらに試作会でスタッフの意見を取り入れることや、お客さまからの「おいしかったよ」という声を共有する場をつくることも効果的です。これらはお金をかけずに“働く喜び”を感じさせる工夫です。

定着する店長の共通点

実際にスタッフの定着率が高い店は、店長の声かけや関わり方が工夫されています。
「今日のあの対応、良かったよ」と具体的に褒める。
短時間でも1対1で話す時間を持つ。
注意するときも“行動”に焦点を当て、人格を否定しない。こうした小さな積み重ねが「安心して働ける空気」をつくります。

“見えない報酬”の例と効果

試作会やPOP作り、SNS担当など「役割」を任せる仕組みによって、平均勤続年数が増えたというお店があります。役割があることで、やりがいが増し、責任感を感じることがあるかもしれません。スタッフが楽しそうに働くと、お客さまにも伝わり、店全体の雰囲気が良くなる効果があります。

まとめ

時給は目に見える「報酬」ですが、それだけに頼ると限界があります。
「ここで働くのが楽しい」「自分の居場所だ」と思える職場づくりこそが、人材定着への近道。パン屋だからできる“見えない報酬”は、明日からでも取り入れられる工夫ばかりです。数字だけでなく、日常の“ありがとう”が、実は一番の報酬かもしれません。

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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣

インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味

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