人手不足対策でお金をかけずできる方法は?
製パン製菓業界に限らず、人材の取り合いで、人手不足に悩まされていると思います。
アプリの市場調査企画によせられたアンケートの回答をもとに、製パン製菓業界の人手不足について考えてみましょう。
<アンケート詳細>
アンケート対象者:当アプリの「人手不足についてのアンケート」の回答者
アンケート実施日:2025年1月
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お金をかけずとも「効率化」を考えるところから
人手不足対策はなにもお金をかけなければできることはないというわけではありません。
人手不足の解決方法で、既存の人員でうまくまわるように効率化を考えることも一つの解決方法です。
既存の人員で効率化する方法はどのようなものがあるのでしょうか。
みんながやっている効率化の種類

まず、製造面で効率化できることを考えているようです。
製法の見直しで時短化
・作業の流れを見直し、効率的に動けるようスタッフの配置を変えた
・発酵時間を調整し、一度にまとめて作業できるようにした
・生地の仕込みを前日に変更し、当日の負担を減らした
レシピの簡素化
・複雑な製法をやめて、誰でも作れるように標準化した
・成形の工程を少なくして、短時間で作れるようにした
・手間のかかる具材を減らし、トッピング工程を簡単にした
材料の見直しで作業工程を減らす
・すぐに使える冷凍素材を一部導入し、時間のかかる仕込みを削減
・手間のかかる原料を別の素材に変更し、仕込みの時間を短縮
・長時間発酵が必要な生地をやめ、短時間で作れるレシピに変更
また、お店の運営をささえる人材の定着や可能性を最大化する動きもしているという答えもありました。
人の定着に着目した対策としては以下があげられました。
定休日を増やし労働負担を軽減
・売上よりもスタッフの健康を優先し、長時間労働を防ぐ仕組みを作った
・週6営業を週5日に変更。人手不足が解消され、従業員の定着率もUP
・無理に営業せず、スタッフが休める日を増やすことで長く働ける環境を作った
またお店にいる人材のポテンシャルを最大化する方向性も考えているようです。
パート・アルバイトの活用
・高校生や主婦層をターゲットにし、固定のスタッフを増やした
・シフト制を見直し、短時間で働ける人を増やして対応
・レジや包装業務をパートさんに任せ、職人は製造に専念
アンケートでよせられた同業者の声をもとに、あなたのお店で、できることを考えてみましょう!
この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味