リシェ・遠藤シェフの売場演出とブランディング~高さ・整列・統一感が購買力を生む~

リシェ・遠藤シェフの売場演出とブランディング~高さ・整列・統一感が購買力を生む~
立体的で存在感のあるヴィエノワズリーが並び、思わず息をのむ美しさがあります。そこには、パン屋でありながらパティスリー的発想を取り入れた見せ方の哲学があります。

高さと立体感と整列感でお客様の注目を集める
遠藤シェフは高さを出すヴィエノワズリーを意識しているようです。
「高さが出ると、並べたときに立体感が生まれて、購買力が一気に上がります」
平面的になりがちなパンの売場において、高さは強い武器。
ひな壇のように立体配置し、大きなクロワッサンや高さにあるヴィエノワズリーをセンターに置くことで、お客様の視線が自然と吸い寄せられるレイアウトをつくっています。また綺麗に揃えて整列させています。
「バラバラに見えると、味がよかったとしても高級感が出ないんです。個体差を抑え、同じ高さ・同じ角度で並べると商品の訴求力が増します」
ヴィエノワズリーは造形が複雑で個体差が出やすい商品。しかし遠藤シェフは、生地の温度、発酵、折り込み厚を徹底管理することで揃った美しさを実現しています。

売場全体の「統一感」がブランドをつくる
高価格帯の商品が浮かないよう、店全体のトーン&マナーを揃えることにもこだわります。
たとえば、ソーセージパンやケチャップ系など親しみやすい商品が並んでいる同じ場所に、高級感のあるデニッシュを置くと違和感が出ます。誰が見ても「この店はこういう世界観だ」と伝わる統一感が必要だと遠藤シェフは考えます。
パティスリーの「世界観構築」に近い発想で、お店のトーン&マナーをそろえて、統一感を大切にしているリシェは、演出力やブランディングで独自の存在感を放っています。

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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
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「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味
