【パン屋開業のリアル】物件が決まる前でも相談できる？税理士が現地同行して一緒に見極めた、シェフの納得の物件探し

2025年12月11日

「パン屋さんを開業したいけれど、まだ物件が決まっていない…」「今の段階で税理士に相談してもいいのかな？」

そんな不安をお持ちの方はいらっしゃいませんか？結論から申し上げますと、物件が決まる前の「早い段階」でのご相談こそ、成功への近道です。

今回ご紹介する大阪・豊中の「Pane Volare」永美シェフも、最初は物件が決まっていない状態からのスタートでした。お若いシェフだからこそ「焦らず、納得いくまで探しましょう」とお伝えし、時には私たちも物件見学に同行させていただきました。

前の店舗が営業している間にリサーチを行うなど、良い物件を見極めるためのヒントが詰まった開業ストーリーです。ぜひ参考になさってください。

相談者

Pane Volare　永美翔さん

POMPADOURやSunny Sideなど有名ベーカリーで約5年間の修業を積まれた後、令和5年2月に惜しまれつつも閉店された大阪梅田の大人気店Route271にて約3年間の修業を積まれました。

その後、大阪・池田市の大人気なパン屋さんgruppetto bakeryの立ち上げにも参加されたご経験をお持ちの方です。

初回無料相談に来たきっかけ

2020年5月にgruppetto bakeryの古澤シェフよりご紹介をしていただきました。
その後、ご本人とお電話をさせていただきました。
初回無料相談をさせていただいたのは、翌月の6月になります。

他の相談者様の場合であっても、ご紹介や初回無料相談のお申込みがあった後はお電話などにてご連絡をさせていただきます。
そのお電話などにて、初回無料相談の日程調整をさせていただきます。
面談は来所やZOOMにてさせていただきます。
来所もZOOMも難しい場合はお電話にて対応させていただくことも可能です。

相談内容

初回無料相談にいらっしゃったときは、まだ物件が決まっていない早い段階でした。
パン屋さんの開業に向けて何を準備したらよいのか、という相談でした。

初めの第一歩は誰でも不安で、心配事も多いです。
パン屋さんを開業するために、物件探しはとても重要な事です。
地元やゆかりのある地域など開業したい地域が決まっている方もいらっしゃいますが、地域も考え中の方もいらっしゃるでしょう。簡単に変えられるものではないからこそ、地域選びも物件選びもとても重要です。

初回無料相談から契約を決めるまで

物件探しには苦戦されたようです。
永美様がお若い方だったので、急がずにご自身の納得のいく物件を見つけましょうとお伝えしました。

2021年3月に物件を見つけられました。
再度、面談をしたときにご契約の意思表示をいただきました。

ご契約の意思表示をされる前でも、初回無料相談に来ていただいた方にはこちらからご連絡をして進捗を伺うことがあります。
また、簡単な質問でしたらお答えすることもございます。
ご契約の意思表示をしていただいた後は、込み入った内容の相談にもお応えできます。
永美様の場合ですと、ご一緒に物件を見学しに行きました。
全ての方に同行しているわけではありませんが、できる限りのサポートをさせていただいております。

物件を見つけるまで

良い物件を見つけたからといって盲目的になってはいけません。
とても希望に合う物件だったとしても、しっかりと俯瞰して見極める必要があります。

永美さんは、前のカフェが営業中の時に何度か訪問されました。
また、物件の周辺にはどんな施設があるのか、自然豊かなのかなども見られていました。

物件の前のお店が営業中に訪問できないことも多いでしょう。
そんな場合は周辺を俯瞰するだけでも何か発見があるかもしれません。

良い場所を見つけるためには焦ってはいけません。

こだわったところ

小さめの厨房なので、機械などの配置には工夫されていました。

小さめの物件、小さめの厨房というのは他のお店でも少なくないと思います。
仕事の導線を考えて配置するのはとても大事なことですね。

デザインに関しては奥様が担当されていました。

オープン前は考えることがたくさんあるので、任せられたり分担できたりすると、はかどりそうです。

オープンしてから大変だったこと

オープンして間もない時期はどこのお店も忙しくて大変になりますよね。
忙しすぎて雰囲気が良くなかったり、活気がイマイチになったりしていては第一印象が良くありません。

車あしらい
また、厨房の配置に関連することとして大変だったのは、販売と厨房との連携です。どう連携をとるのか、スタッフと意思疎通の方法を共有しておくのは必要ですね。

お客様が来店されてから発覚することとしては、車や自転車の問題です。
駐車場があったとしても、止めやすさ止めにくさがあると思います。
自転車で来店するお客様がどれくらいいらっしゃるのか、駐輪スペースは足りるのかも大事な点です。
なので、オープン日や最初の土日は駐車、駐輪の案内やお客様の整列などを手伝ってくれる方がいるとスムーズです。