辞めない職場をつくる工夫とは【人手不足対策】
せっかくを苦労してスタッフを採用しても、数か月で辞めてしまう。
など定着しないことの課題があるお店もあるのではないでしょうか。
特に少人数で回している個人店では、ひとり辞めるだけで営業に支障が出るケースも少なくないでしょう。
「長く働いてもらうための工夫」を考えていきましょう。
最初の3か月を丁寧にサポート

新人が辞めてしまう理由のひとつに、「仕事についていけない」「教わってないことを怒られた」というギャップがあります。「3ヶ月間は育成期間」と割り切り、OJTの体制を整備。スタッフ同士で教え方を統一するようミーティングを設け、新人が“誰に聞いても同じ答え”が返ってくる状態をつくってみてはいかがでしょうか?
何でも話せる空気づくり
スタッフが定着するお店は、「働きがい」の演出がうまいのかもしれません。業務上のコミュニケーションはもちろん大切ですが、業務外でもスタッフ同士が自然にコミュニケーションをはかれる工夫や空気づくりをしているお店もあるようです。たとえば、お店のパンを作って朝食をつくって、まかない朝食会をしてコミュニケーションをはかっているお店もあるようです。そのように業務外で、スタッフ同士の空気づくりをしてみてもよいでしょう。雑談できる雰囲気が、日頃のコミュニケーションを円滑にし、悩みや不安の早期発見につながり対策ができるかもしれません。

柔軟な働き方で「続けやすい」職場に
都市部はまだ人手が集まりやすいかもしれませんが、地方は都市部ほど人手が集まりやすくはないでしょう。そうなると、主婦層やシニア層が重要な戦力になるかもしれません。たとえば、週2回・1日3時間からOKといった柔軟なシフトを用意し、子育て中のパートさんが働きやすい環境を整備してみてもよいでしょう。また、「急な子どもの発熱」などの休みも、スタッフ同士のフォロー体制を整えて対応できるようにしたら、仕事を続けたいと望む人材が定着しやすくなるかもしれません。ライフスタイルに寄り添うことで、時間が短くても、長い期間続けてくれるのなら、お店の重要な戦力としてカウントできるでしょう。
続けたいと思える職場には「安心」がある

辞めない職場環境の共通点は働く人が、安心できることではないでしょうか?
仕事の内容・人間関係・働き方… どこか一つでも「無理かも」と感じた瞬間に、辞める理由ができてしまいます。逆にいえば、小さな店でも、“居心地”を良くすることは十分に可能です。マニュアルの有無や、スタッフとの対話、休憩時間の取り方など、できることから一つずつ工夫していきましょう。人が辞めにくい職場は、同時に「新しい人が入りやすい職場」にもなっていきます。
この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味