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ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.227

ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.227

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集客率とは?

この記事を書いた専門家

株式会社グローアップ
石井 匠

信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中

パン屋・ケーキ屋さん向けに「集客率」について解説します。

パン屋・ケーキ屋さんの売上を左右する大きな要素のひとつが「集客率」。
その集客率をもっと根本から理解するには、周辺人口(商圏人口)を知ることが欠かせません。
どんなに美味しい店でも、店の周りに住んでいる人の数が少なければ、売上の限界が決まってしまうからです。

なぜ“周辺人口”が重要なのか?

パン屋・ケーキ屋のほとんどは “近隣住民のリピート” によって成り立っています。
つまり、来店の母数となる「周辺人口」が少ないエリアは、どれだけ工夫しても客数が増えにくく、逆に人口が多いエリアなら、普通に営業していても一定の客数が見込めます。

特にパン屋は「日常食」、ケーキ屋は「目的買い」なので、
・パン屋:周辺人口の多さが売上に直結
・ケーキ屋:人口+車の動線・目的来店のしやすさが重要
という違いがあります。

どれくらいの周辺人口が必要?

一般的な目安は以下の通りです。

■パン屋の場合
徒歩10分圏内(約800m)に1万人以上 → 安定しやすい
5,000人〜1万人 → 工夫次第で成り立つ
5,000人未満 → 商品力や集客施策が必須
パン屋は日常的に利用されるため、“店の周りにどれだけ住んでいるか”が非常に重要。

■ケーキ屋の場合
1万人以上 → 年間イベント需要が拾える
5,000〜1万人 → 差別化があれば問題なし
5,000人未満 → 住宅街単体だと厳しく、車動線が必要

ケーキ屋は来店頻度が低いため、人口だけではなく車通りや駐車場の有無が売上を大きく左右します。

周辺人口から見た“集客率”の考え方

集客率=来店者数 ÷ 母数(周辺人口や通行量)
ここでいう「母数」が大きいほど、集客率を無理に上げなくても客数は確保できます。
【例】
周辺人口10,000人 × 集客率1% ⇒ 100人/日
周辺人口5,000人 × 集客率1% ⇒ 50人/日
同じ1%の集客率でも、結果がまったく違います。

そのため「人口が少ないエリアで成功している店」は、
・SNS活用
・商品の圧倒的差別化
・わざわざ行きたくなる世界観

などを徹底しているケースが多いです。

周辺人口の調べ方

・Googleマップ(“この地域の概要”)
・RESAS(政府の無料データ)
・不動産業者が出す商圏レポート
・商工会議所の資料
・無料で十分に調べられます。

まとめ

☑パン屋・ケーキ屋にとって「周辺人口」は売上の根本
☑パン屋は人口依存度が高く、ケーキ屋は車動線が重要
☑周辺人口10,000人がひとつの目安
☑人口が少ないエリアほど、戦略の重要度が高まる

「自分の店はどれくらいの人口が支えてくれるのか?」ぜひ一度、数字で把握してみてください。

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