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半数が「自信なし」!? パン屋が悩む食品表示ラベルの壁とは

半数が「自信なし」!? パン屋が悩む食品表示ラベルの壁とは

「知識がない」「面倒くさい」「何をどう書けばいいのか分からない」――パン屋のリアルな本音

パンの食品表示ラベル

食品表示ラベルは、販売する商品に義務づけられている重要な情報伝達手段。

しかし今回、パン屋や菓子店のオーナー・スタッフ65名に行ったアンケートでは、多くの人がその「めんどくささ」と「知識のなさ」に悩んでいる実態が見えてきました。

アンケート「食品表示ラベルの知識に自信はありますか?」回答結果グラフ
n=65

まず「食品表示ラベルを作るうえで壁になっていることはありますか?」という質問では、
「表示内容が分からない」
「作成方法が分からない(機器)」
「法律が難しい・よく分からない」
「めんどくさい」
「作る予定がなかった」

といった回答が並びました。

なかでも最も多かったのは、「表示内容の理解不足」と「機器や作成方法のハードル」。
つまり、「表示しなきゃとは思うけれど、何をどう書いたらいいのか、そもそもどうやって作るのか分からない」というのが、多くの店で共通する悩みのようです。

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パン屋の6割が「知識に自信がない」と回答。その背景とは?

「食品表示ラベルの知識に自信はありますか?」という質問に対しては、実に65名中37名(約57%)が「自信がない」と回答。

さらに「そこそこある」と答えた人を加えても、「十分ある」と言える人はほとんどいないというのが実態です。

表示に必要な基本項目(名称、原材料、アレルゲン、賞味期限、保存方法など)に加え、特に混乱を招いているのが次のような点です

・原材料名の表記順(多い順?添加物の順?)
・アレルゲン表記のルール
・栄養成分表示が必要な商品と不要な商品
・“◯%使用”などの強調表示ルール

「パンに使う“発酵バター”って、表記上は“バター”でいいのか?」
「トッピングのナッツがアレルゲンになるけど、どこまで書くのが正解?」

こうした細かい疑問が「自信のなさ」につながっていることが伺えます。

「作成方法が分からない」「機械がない」…現場はアナログ対応が多数派?

表示ラベルを実際に「どう作っているか」についても、アンケートでは不安の声が目立ちました。

「業務用ラベルプリンターの使い方が分からない」
「PCが苦手でExcelで作って印刷している」
「そもそも専用機器を持っていないので手書き」

特に1~2人で製造から販売まで行っている個人店では、「表示に割く時間がない」という声も。

加えて、「法律が変わっても気づけない」「どこに相談していいか分からない」といった制度的な情報キャッチの難しさもネックになっているようです。

💡補足:表示ラベル作成には、無料で使えるツールもあります。
たとえば、消費者庁が提供する「食品表示作成支援ツール」は、入力項目に従えば必要項目を網羅した表示例が作成できます。

「まだトラブルはない」けれど…無表示のままだとリスクも

「食品表示ラベルを貼らずにトラブルになったことがありますか?」という問いには、約2割が「ある」と回答しました。

主なケースとしては、
・お客様からのアレルゲン指摘(「ナッツが入っているなんて聞いていない!」)
・百貨店やイベント出店で「表示がないと販売できません」と指摘された
・取引先から「この商品、原材料表示はないのか」と言われた

また、「まだトラブルはないが、注意されないかヒヤヒヤしている」「社内で指摘を受けたことがある」といった声も複数見られました。

現在は店頭販売だけで済んでいても、今後通販や業務用卸を始める際には、表示の整備が必須となるケースがほとんどです。
今のうちからルールを把握し、簡単でもよいので「最低限の表示」をつける習慣をつけておくことが、後々のトラブル回避につながります。

クレームの電話に対応をするパン屋の店員

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まとめ

食品表示ラベルは確かに手間がかかりますし、決まりごとも多くて戸惑うのが当たり前です。

でも今回のアンケートで見えてきたのは、「うちだけじゃなかった」と安心できる共通の悩みと、
「少しずつでも整えていきたい」という前向きな意識です。
小さな一歩が、お客様の安心につながり、お店の信頼につながります。
今のラベル表示が適正か、今一度考えるきっかけとなれば幸いです。

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