今のお給料足りない?十分? パン屋オーナーの 懐事情に迫る!

数字に表れる?人には言えないお金のホンネ

今回はパン屋オーナー127名に「人には言えない給料事情」についてアンケートを実施したところ、意見が大きく分かれる結果となりました。
不満:61名(48%)
妥当:46名(36%)
満足:20名(16%)
「不満」が最多である一方、「妥当」と考えるオーナーもかなり多い点が注目されます。
年収の分布を見れば、500万円未満が全体の6割以上を占める一方で、1000万円を超える層も約2割存在。
つまり、同じ業界で働きながら、収入も感じ方も大きく違うのです。


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なぜ“妥当”と思えるのか?
「妥当」と回答した人たちの声には、冷静な経営者としての視点がにじみます。
「今の売上ではこれくらいが当然」
「仕事量に見合っている」
つまり、自分の店舗規模・売上に対して“納得できる基準”を持っているのが特徴です。
業界外の平均データと比べると、飲食店経営者の年収中央値はおよそ400〜500万円台(帝国データバンク調べ)とされており、パン業界の「妥当派」の感覚は大きく外れてはいないと言えます。
“不満”と答えた人の本音
一方で「不満」と答えた人たちは、労働時間と収入のバランスに強い不公平感を抱いています。
「14時間働いても生活費で消えてしまう」
「労働時間に対してやはり少なすぎる」
「もっと稼ぎたい」
この層に共通するのは、収入が生活に直結し、余裕がないことへの切実な悩みです。特に200〜350万円未満のオーナーに多く見られ、事業を続けるモチベーションを維持するのが難しい状況も伺えます。

境界線を分けるのは「基準」と「目的」
同じ収入帯でも、「不満」と「妥当」に分かれるのはなぜか?
その答えは、どこに基準を置くか、何を目的に働いているかにありそうです。
例えば、
「家族が生活できれば十分」「好きな仕事だから妥当」
「もっと時間や利益の余裕が欲しいから不満」
つまり、収入そのものよりも“どう捉えるか”が境界線を引いているのです。
経営を続ける上で、自分自身の基準を言語化することは、働き方や今後の投資判断にもつながるでしょう。
まとめ
パン屋オーナー127名のアンケートから見えてきたのは、「給料が低いから不満」だけではなく、「同じ収入でも妥当と思える人がいる」という事実でした。
この境界線を分けるのは、店舗規模・売上だけでなく、自分がどの水準を“基準”とするか。
これからのパン屋経営においては、単に「もっと稼ぐ」だけでなく、自分が納得できる基準と目的を持ち続けることが、長く続けるための鍵になりそうです。
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