秋のパンにスパイスを!海外トレンドから学ぶ、味のアップグレード術 【パンにまつわるエトセトラ#141】

食欲の秋にスパイスはいかがでしょう
みなさんいかがお過ごしでしょうか。編集部の中村です。
私の書く「パンにまつわるエトセトラ」ではパンに関することならなんでもOK!筆者が気になったことを自由にまとめてお届け!というコンセプトで記事を作成しております。
まだまだ暑い季節は続きますが、すでに9月に突入しております。
「食欲の秋」ということで季節商品を考えているお店も多いのではないでしょうか?
今年は定番の商品だけではなく、海外のベーカリーが注目する“ひとひねり”のある秋の味わいを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
世界のベーカリートレンドも見ながら、日本のパン屋さんでも実践できる秋の味の工夫をご紹介できればと思います!!
定番スパイスに“ひと手間”で深みを

シナモン、ナツメグ、ジンジャー、クローブなど、秋の定番スパイスは、トーストしてから粉砕することで香りが格段にアップ。
特にバターやクリームチーズなど脂肪分の高い生地との相性が良く、芳醇な香りが広がります。例えば、スパイスを使ったマフィンに、酸味のあるバターミルクやゴートチーズを合わせると、甘さとのバランスが絶妙にるとのことで、
こんな情報が海外の今年の秋にと紹介がありました。
日本のベーカリーでは、小さなお子さんもいらっしゃるのでなかなか手が出しづらいかもしれませんが、食欲の秋、香りで攻める大人向けの商品も一つ準備をしておくと、お夜食用に一つ手に取ってもらえる商品になるのではないでしょうか。
秋はりんごだけじゃない!洋梨やマルメロで差別化

秋の果物といえばりんごが定番ですが、海外では洋梨やマルメロ(クインス)を使った商品が注目されています。
その理由はこれらの果物はペクチンが豊富で、ジャムやフィリングにすると美しい艶としっかりした食感が出ます。洋梨をローストしてから使えば、水分が減って味が凝縮され、タルトなどの底抜けも防げます。
世界で注目が集まっている梨を使ってみて、周りとの差別化を図ってみるのはいかがでしょうか?

甘×辛×香ばしさで大人の味に

チョコレートブラウニーにチポトレやアンチョビパウダーを加えると、ほのかな辛味とスモーキーな香りが加わり、深みのある味わいに。
また、焦がしバター(ブラウンバター)を使えば、ナッツのような香ばしさが加わり、一気に高級感のある仕上がりに。
というフレーズも海外の記事から発見致しました。
チボトレというのはメキシコ料理などで使われる燻製した唐辛子のようです。
甘さ×辛×香ばしさ このセットは個人的にはまだまだ未開拓な領域ではありますが、興味はすごくあります。一発で凝った商品と感じさせそうです。
焦がしバターの香ばしさしかり、海外では今年の秋に香ばしい風味が注目されているようです。
秋の味は“技術と遊び心”で差がつく
今年の秋は、ただの季節限定ではなく「技術」と「遊び心」で差別化を。スパイスの使い方、果物の選び方、そして甘さと辛さのバランスなど、少しの工夫でパンの魅力は何倍にも広がります。海外のトレンドをヒントに、あなたのパン屋でも“秋の新定番”を生み出してみませんか?
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
この記事を書いたライター

株式会社グローアップ 編集部
中村 勇太
バンドマン、ラジオディレクターから、ベーカリーパートナー編集になりました。食べることが好きです!