5分でわかるシナモンロール ~歴史・起源・雑学~

シナモンロールの歴史と魅力を探る

シナモンロールは北欧発祥とされ、スウェーデンなどの現地では「シナモンロール=朝食の定番」、「シナモンロールの日(10月4日)」まであるほど日常に根づいています。
現在は世界で愛され、国や地域ごとに異なる顔を持ちパン屋のメニューに多様なバリエーションを取り入れるヒントの宝庫となっています。
本記事では、シナモンロールの起源と歴史、そしてシェフたちにも新たな発見があるような雑学を紹介します!
シナモンロールの起源と歴史

シナモンロールのルーツは、16世紀のドイツでの記録にまで遡りますが、現代の形に最も近い形になったのは18世紀頃でスウェーデンとフィンランドの北欧地域から広まったと言われています。
元々スパイスとしてのシナモンは高価な輸入品でしたが、第一次世界大戦後、砂糖やスパイスの価格が下がると一般家庭にも届くようになり、バターや砂糖と組み合わせた菓子パンとして普及しました。
20世紀初頭に北欧移民とともにアメリカに渡り、バターや砂糖をたっぷり使うアメリカンスタイルへと変化し、1985年には米国で有名な「シナボン」が誕生し、グレーズをかけたリッチなタイプが主流になっていきました。
シナモンロールの製法と特徴

一般的にはブリオッシュに近いリッチ生地にシナモンシュガーのフィリングが主流ですが、国や地域によって生地やサイズのバリエーションは様々です。
ドイツ北部では、フレンチクロワッサン風の生地にシナモンを巻くのが定番で、アメリカではクリームチーズフロスティングをたっぷり載せた大判のシナモンロールが主流。中西部ではベーコンやチリと一緒に食べる伝統が長く続いています。
シナモンロールは「甘さ・香り・見た目」で客層を広げやすい商品です。フィリングや仕上げの工夫で「自店らしさ」を出すアレンジも楽しめるのではないでしょうか。
人と人をつなぐFika文化

北欧では「フィーカ(Fika)」という独自のコーヒーブレイク文化が深く根付いています。
仕事の合間や、家族や友人とのおしゃべりタイムにコーヒーと甘い菓子パンを楽しむ習慣で、その定番がシナモンロール。シナモンロールなしのフィーカは物足りない!と言われるほどで、実際スウェーデンのベーカリーではコーヒーとシナモンロールをセット販売するのが一般的です。
こういった文化から、北欧では「人と人をつなぐお菓子」として長く愛されています。
この文化や発想を日本のベーカリーにも応用し、ドリンクとのセット提案やイートインスペースとの併設を行えば、客単価アップにもつながるかもしれません。
サクッとまとめ!
シナモンロールは、国や文化によってその意味や形を変えてきた稀有なパンです。
北欧では「人と人をつなぐお菓子」、アメリカに渡ると「背徳感が魅力のリッチなデザート」進化し、今や世界中で愛される商品となりました。
近年は「シナモン×全粒粉」や「シナモン×ナッツ」のように、素材感やヘルシー感を意識したシナモンロールも人気を集めており、様々なアレンジ商品を導入することで、幅広い客層を取り込む余地があります。
この記事を通じて、パン業界の皆様にシナモンロールの魅力を再発見し、新たなインスピレーションを得ていただければ幸いです!