ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.211

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自己資金が少ない場合の解決策

自己資金がない場合はどうしたらいいのかな?



潔く諦めよう!!



諦めんな!!!



まー自己資金がないなら貯めるしか方法ないんじゃない?



それがあるみたいなんですよ。



えー信用できないな。



確かに。でもハードルは高いみたいだけど。



みんな頑張れー。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「自己資金が少ない場合の解決先」について解説します。
自己資金が少なくても、開業はあきらめなくていい
パン屋やケーキ屋を開業したいけれど、「貯金がまだ足りない」と悩む方は少なくありません。
しかし、自己資金が少なくても工夫次第で開業は十分可能です。
ここでは、“資金を増やす”方法と“支出を減らす”方法に分けて、具体的な解決策をご紹介します。


① 資金を「増やす」方法
まず検討したいのが、日本政策金融公庫の創業融資です。
この制度は、創業前後の事業者を対象にしており、実績がなくても利用できます。
自己資金が少ない場合でも、事業計画書の完成度が高ければ融資が通るケースもあります。
特にパン屋・ケーキ屋の場合、「どんな商品を強みにするのか」「立地や導線をどう考えるか」といった現実的な計画が評価されます。
また、親族や知人からの借入も、実は金融機関の信用力向上につながる場合があります。
きちんと借用書を作り、返済計画を立てておけば、「責任感と計画性がある」と見なされやすくなります。
② 支出を「減らす」方法
次に考えるべきは、初期費用を抑える工夫です。
たとえば、居抜き物件を活用すれば、厨房機器や内装をそのまま使えるため、数百万円のコスト削減が可能です。
また、リース契約や中古機器を選ぶことで、現金の負担を軽減しながら開業できるケースもあります。
さらに、補助金・助成金の活用も重要です。
「小規模事業者持続化補助金(創業型)」などでは、広告費や設備費の一部が支援対象となることがあります。
申請には事業計画が必要ですが、しっかり準備すれば採択される可能性は高まります。


③ 準備力が成功のカギ
開業資金は「多いか少ないか」よりも、「どう使うか」「どう調達するか」が大切です。
資金を増やす、支出を減らす、制度を活用する――この3つの視点を組み合わせれば、自己資金が少なくても現実的な開業プランを立てることができます。
夢を実現するために必要なのは、貯金額ではなく「準備の質」。限られた資金でも、戦略的に動けばチャンスは十分あります。
まとめ
パン屋・ケーキ屋を開業するには、自己資金300万円が最低ライン、できれば500万円以上を目標にすると安心です。
自己資金があることで融資がスムーズになり、開業後の資金繰りにも余裕が生まれます。
夢を現実にする第一歩として、今から計画的に資金を準備していきましょう。



リースや補助金の活用。






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