1000円の壁はもう古い?——パン屋の“客単価アップ時代”がやってきた!

半分のパン屋が「1人あたり1000円以上」!? 今どきの“買い方”が変わってきた

「お客さん1人あたり、いくら買っていく?」
そんな質問に答えてもらった今回のアンケート。
175店から寄せられた結果を集計すると、約半分のパン屋さんが『1000円以上』という回答でした。

パン屋で1000円——ちょっと高いように聞こえますが、実は最近では「パン3〜4個+ドリンク」や「パン+焼菓子」という買い方が増えているようです。
つまり、“日常のちょっとしたご褒美”としてパンを選ぶお客様が増えてきたということですね。
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「普通です」と答えたパン屋が6割——1000円超でも“当たり前”の時代?
「うちは1000円くらいですけど、特に高いとは思ってません」という声がとても多くありました。
実際、アンケートの自己評価でも「普通」と答えたのが約6割。
つまり、お客様の“基準”そのものが少し上がっているのかもしれません。
理由を見ていくと、
「焼菓子やドリンクの導入で自然に上がった」
「素材や製法にこだわるようになった」
「値上げしても買ってくれる常連さんが増えた」
など、“付加価値”で納得してもらうスタイルにシフトしている様子がうかがえます。
現場で聞いた、すぐマネできる“客単価アップ術”5選
アンケートの自由回答を見ていると、「なるほど!」と思える工夫がたくさんありました。
すぐに取り入れられそうなアイデアを、5つピックアップします👇
ドリンクを一緒に販売する
→ 「カフェ併設」「テイクアウトコーヒー」で+200円アップ!
焼菓子・スープなど“もう一品”を置く
→ 「ついで買い」で単価を底上げ。POPでのおすすめも効果的。
限定パン・素材訴求で“選ばれる理由”を作る
→ 「この粉しか使っていない」「週末だけのパン」など特別感を出す。
時間帯に合わせて商品を変える
→ 朝は手軽に、昼はしっかり、夜はおやつ系。客層に合わせるだけで平均額が変わる。
見せ方を工夫する
→ 「おすすめ」「人気No.1」「本日焼きたて!」など、ちょっとした一言POPが購買を後押し。
どれも「無理なく」「お客様が喜ぶ」形で単価を上げられるのがポイントです。
“上げすぎ注意”!1000円を超えるときの気をつけポイント
もちろん、ただ値上げすればいいというわけではありません。
アンケートの中には「地域的に高くできない」「高齢者が多い」「買う量が少ない」などの声も。
値上げを考えるときは、
・“買いやすい価格帯”を残す(小さなパン・100円台商品など)
・高価格帯と低価格帯のバランスを取る
・素材や製法など“理由”をきちんと伝える
ことが大切です。
価格を上げてもお客様が離れないお店は、“理由と納得感”をきちんと伝えているところなんですね。

まとめ
「1000円の壁はもう古い」——これは、パン屋さんたちが無理に高くした結果ではなく、“良いものを選んで買いたい”お客様が増えた証拠です。
これからの時代は、「安くてたくさんより、「おいしくて気分が上がるパンを少し」そんな買い方が主流になっていくかもしれません。
あなたのお店では、どんな“1000円の価値”を作りますか?
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