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ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.230

ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.230

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もし事業が上手くいかなかったら?

この記事を書いた専門家

株式会社グローアップ
石井 匠

信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中

パン屋・ケーキ屋さん向けに「もし事業が上手くいかなかったら? 」について解説します。

もし事業が上手くいかなかったら?
パン屋・ケーキ屋の開業は夢のある挑戦ですが、「万が一、売上が伸びない」「思ったよりお客様が来ない」という状況も起こり得ます。
大切なのは“失敗しないこと”よりも、うまくいかなかった時にどう立て直すかを事前に知っておくことです。

ここでは、パン屋・ケーキ屋がつまずきやすいポイントと、具体的な対処法を分かりやすくまとめます。

① 売上が伸びない場合:原因を切り分ける

売上不振は「商品」「立地」「顧客」「オペレーション」の4つに分類できます。
☑商品が原因
看板商品の弱さ、価格設定のズレ、季節変動への対応不足→ 売れ筋商品の強化、定番の見直し、季節商品の導入などで改善できます。

☑立地が原因
人通り・駐車場・競合状況→ 看板・SNS集客の強化、配達や予約販売の導入で補う方法があります。

☑顧客が原因
リピート不足、ターゲットのズレ→ 顧客台帳の活用、ポイント制度、予約導線の整備などが有効です。

☑オペレーションが原因
営業時間・生産量・人件費→ 生産量の適正化、廃棄削減、仕込みスケジュールの見直しがカギです。

原因を特定できれば、改善策は必ず見えてきます。

② 資金が厳しくなった場合:早めに手を打つ

資金繰りが苦しいと感じたら、手元資金が尽きる前に行動することが重要です。
☑支出の見直し(仕入れ先の変更、廃棄削減、固定費見直し)
☑売上アップ策の即時実施(セット販売、予約販売、限定商品の展開)
☑信用金庫・公庫への追加融資やリスケ相談
☑家賃交渉や光熱費の見直し

特に飲食店はキャッシュフローが命。早めの相談が事業継続の鍵となります。

③ 閉店を検討する場合:損失を最小限に

残念ながら継続が難しい場合でも、損失を小さくする選択肢があります。
☑居抜き譲渡
店舗設備や機器をまとめて売却し、閉店コストを大幅に軽減

☑厨房機器の売却
中古市場で一定の価格がつくものも多い

☑リース契約の精算条件の確認

☑スタッフの再就職サポート(トラブル防止のためにも重要)

飲食店は「撤退コスト」を抑える方法が複数あります。
正しく選べば、次の挑戦への資金を残すことも可能です。

事前準備と“次の一手”があなたを守る

事業が上手くいかない状況は、誰にでも起こり得ます。
大切なのは、問題が起きたときに冷静に状況を整理し、正しい順番で手を打つこと。

パン屋・ケーキ屋は改善できるポイントが多い業態です。
「もしもの時」を知っておくことが、むしろ安定した経営につながります。
焦らず、一つずつ対策を講じることで、事業は必ず再び軌道に乗せることができます。

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