【松井シェフのノウハウ】売場を盛り上げるオペレーション工夫と見せ方
お店に入ると、様々なパンが所せましと陳列されていて、わくわくするような売場が魅力のトーホーベーカリー。
トーホーベーカリーのオーナーシェフの松井成和さんに売場の工夫や商品開発の工夫を教えていただきました。

オーナーシェフ 松井成和さん
商品開発をする協力体制が整っている
新商品開発は月1回の会議で、商品開発担当者を決めます。
どんな商品を開発するかを会議の場でおおまかに決めることもありますし、担当者にアイディアから考えてもらうことも、お題を出して考えてもらうなど様々なパターンがあります。
商品開発は製造スタッフの様々な人にやってもらいたいと思っているので順番でやってもらっています。
他の仕事をしながら、時間をみつけて商品開発するのは大変なので、周囲の人が途中でアドバイスすることや、出来上がったものに対してアドバイスするなど助け合いながらおこなっています。
季節商品もお客様に手に取ってもらうことを意識して
季節限定の商品の例として、クリスマスはシュトレン、サンタパン、ツリーパン、正月は干支のパンを製造します。辰年は辰の形を模したパンや、辰の絵が浮かび上がるようなパンをつくりました。
バレンタインシーズンは、需要があるので、パンだけでなくて、チョコレートの販売もします。バレンタイン用の箱など用意しておくと、より売れやすいと思います。
事前に準備して宣伝しておくのが大事だと思います。宣伝を目にしたお客様がそのタイミングで購入するかどうかを決めてなくても、何度か目にして、あ、そういえばと思いだして購入してくれることがあります。
でこぼこ陳列をはじめ、売場の見せ方の工夫
当店はでこぼこ陳列を大切にしています。トレーとトレーの間や上下の隙間などを利用して、所せましと商品がならんでいるようにしています。そのごちゃごちゃ感が、わくわく感につながると思っています。
POPも手書きを基本としていて、季節によって、季節もののイメージや色を取り入れています。そのときに行っているフェアのイメージに合うようであればPOPの形は問いません。販売員が創意工夫をして売場をつくっています。

製造員と販売員がそれぞれお店を盛り上げるためにやること
当店は製造員が9名、販売員が3名います。製造員は商品開発を順番に、販売員はPOP、プライスカード、黒板など販促ツールをつくる担当をそれぞれ順番にお願いしています。
新しいスタッフが入ってきたときは、最初は先輩のスタッフが中心に行っているのをみて学びながら、そのあと徐々にお願いするようにしています。
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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味