ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.209

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結局、どれぐらい売れたらいいの?

結局いくら売れたらいいんだろうね。



日商10万なら余裕かな?



それが分かれば苦労しないよね。



でもそれが分かれば開業しやすいんだけどね。



まーそうだよね。



もちろん家賃やエリアによって変わりそうだけど。



でも結論いくらか分かるといいよね。



みんな頑張れー
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「結局どれぐらい売れたらいいの? 」について解説します。
結局どれぐらい売れたらいいの?
日商6万円×従業員数(アルバイト含む)が目安!
開業を考えるときに多くの方が抱く疑問が「毎月どれくらい売れれば経営が成り立つのか」という点です。
特にパン屋やケーキ屋は原材料費や人件費、家賃などの固定費がかかるため、目安を知っておくことが大切です。
上記はあくまで一般的な水準で賃料等が高いエリアではもちろんもっと売上が必要になります。


1.まずは必要経費を把握
店舗の規模にもよりますが、家賃20万円、光熱費10万円、人件費(アルバイト含む)30万円、原材料費は売上の30~35%程度が一般的です。
さらに広告宣伝費やリース料、雑費も考えると、毎月100万円前後の固定費がかかるケースが多いです。
2.売上目標の算出
経営が成り立つためには「売上=原価+固定費+利益」が必要です。
たとえば、月の固定費が100万円、原材料比率を35%、目標利益を20万円とすると、売上=(100万円+20万円)÷(1-0.35)=約185万円となります。
つまり、最低でも月180~200万円程度の売上が必要、というのが一つの目安です。
3.1日の売上に落とし込む
月200万円の売上を25日営業で割ると、1日あたり8万円。
平均客単価が600円とすると、1日に約130人の来店が必要です。
商店街や住宅街であれば現実的な数字ですが、立地条件や競合状況によって変わります。
4.利益を確保する工夫
・人気商品だけでなく利益率の高い焼き菓子やドリンクを加える
・予約販売やギフト需要を取り込む
・SNSやLINEでリピーターを増やす
など、売上を伸ばす工夫が欠かせません。


まとめ
「どれくらい売れればいいか」は店舗の規模や家賃次第で変動しますが、多くのパン屋・ケーキ屋では月180~250万円程度の売上を一つの目安にすると安心です。
数字を分解し、1日あたりの来店客数や客単価に落とし込むことで、現実的な戦略が立てられるでしょう。



日商10万円稼げればかなり余裕ありそうだよね。



今の店舗の日商に着目してみよう。



次回は「結局、自己資金は最低どれくらいあればいいの?」をお届け!
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