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CAFERES BAKERY 2025レポート「選ばれ続けるパン屋」へのヒントが詰まった3日間

CAFERES BAKERY 2025 実演イベントレポート

2025年7月16日〜18日、東京ビッグサイトで開催された「CAFERES JAPAN 2025」内にて、ベーカリーパートナー主催の実演イベント「CAFERES BAKERY 2025」が開催されました。

講師には、「BEAVER BREAD BROTHERS」の割田健一シェフ。現場で活躍するシェフの知見を共有する場として企画された本イベントは、3日間を通じて多くの来場者にご参加いただき、熱気あふれる時間となりました。改めてご来場いただいた皆様ありがとうございました。

今回の実演テーマは割田シェフに「選ばれ続けるパン屋へ〜なりたい自分と理想のパン屋〜」。割田シェフが日々の現場で培ってきた知見をもとに、理想の店舗づくりに必要な「考え続ける力」について語られました。

原価高騰と効率化への向き合い方

午前中に取り上げられたのは、昨今の原料高騰にどう対応すべきかという課題。割田シェフは「品質を落とさずに売価を上げる」ことの重要性を強調し、特に粉・塩・バターといった主原料へのこだわりが、パンの“目に見えない美味しさ”につながると語りました。

「次の日も美味しいパン」を提供することが、値上げに対する顧客の納得感を生み、結果としてブランド力の向上につながる——この考え方には、多くの参加者が深く頷いていました。

効率化については、「なぜ効率化が必要なのか」という根本的な問いからスタート。割田シェフ自身が「全部自分でやる」から「誰でもできる仕組みづくり」へと考え方をシフトさせた経験をもとに、製造工程やスタッフの動線設計など、現場での具体的な工夫が紹介されました。

地域性を活かしたマーケティングと客単価アップ

続いてのテーマは「利益を生み出すパン屋経営」。割田シェフは、東日本橋と虎ノ門という異なる地域での店舗展開を例に、地域性に合わせた商品開発や見せ方の工夫について語りました。

特に印象的だったのは、周辺店舗とのコラボレーションによるブランド力の向上と、顧客の“ファン化”を促す取り組み。来場者からは「自店でも取り入れたい」といった声が多く寄せられ、質疑応答の時間には活発な意見交換が行われるなど、会場は終始活気に満ちていました。

協賛メーカーとの連携による試食提供

今回のイベントでは、協賛いただいたメーカー様のご協力のもと、割田シェフが監修した特別な試食パンも提供されました。使用された素材は、各メーカーが誇る高品質な製品で、来場者の皆様からは「素材の良さが際立つ」「実際に店舗で使ってみたい」といった声が多数寄せられました。

この試食パンのレシピについては、後日BAKEPORT内にてご紹介予定です。ぜひご期待ください。

イベントに参加できなかった皆様へ

当日ご参加いただけなかった皆様にも、イベントの様子をお届けできるよう、現在動画コンテンツの準備を進めております。

割田シェフの実演や講話の一部を収録したダイジェスト映像を、公開予定です。こちらも改めてアナウンスいたしますので、ぜひチェックしてみてください。

業界の未来を見据えて、共に考える場として

「現場で役立つ情報を、現場の目線で届ける」ことを大切にしてきました。今回のイベントでは、割田シェフの実演と講話を通じて、参加者の皆様がそれぞれの理想に向けて一歩踏み出すきっかけとなるような時間を提供できたことを、心より嬉しく思います。

今後も、業界の皆様と共に学び合い、支え合える場づくりを続けてまいります。次回のイベントでも、皆様とまたお会いできることを楽しみにしております!

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