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5分でわかるピロシキ ~歴史・起源・雑学~

5分でわかるピロシキ ~歴史・起源・雑学~

ピロシキの歴史と魅力を探る

ロシアの家庭料理として親しまれてきたピロシキは、素朴で温かい惣菜パンです。
でも実は、日本に伝わってから独自に発展し、今では“揚げる”というスタイルが定番になっています。

本記事では、ピロシキの起源と歴史、そしてシェフたちにも新たな発見があるような雑学を紹介します!

ピロシキの起源と歴史

ピロシキの語源はロシア語の「ピローグ(大きなパイ)」の縮小形。
小型にして手軽に食べられる形に進化しました。
中身は肉、魚、野菜、卵と、地方や家庭によって無限のバリエーションが生まれ、冷たい気候でも保存が効く惣菜として重宝されてきました。

ロシアでは「焼きピロシキ」が基本。
発酵生地を包んでオーブンでじっくり焼き上げることで、パンとしての香ばしさと中身のジューシーさが共存します。

日本のピロシキが“揚げ”が主流なのは、第二次世界大戦後に旧満州やロシアから引き揚げてきた人々が具材や調理法をアレンジし、より食べやすく仕上げたことがきっかけとされています。

ピロシキの製法と特徴

日本では揚げピロシキ=お惣菜パンの定番として、パン屋の売り場に並びます。
カレーパンと同じ揚げパン系のカテゴリーに入り、油分の香ばしさとボリューム感が魅力です。

一方で最近では、パン生地の個性を活かした“焼きピロシキ”を復活させる店も増えています。
油で揚げない分、ヘルシーでパン生地の風味がダイレクトに感じられる点が再評価されているのです。
また、具材に変化をつけやすいのもピロシキの魅力。

伝統的なひき肉と玉ねぎに加え、ゆで卵、春雨、キノコやチーズなど、地域性や店の個性を出しやすいです。
冷めても美味しいので、テイクアウトや冷凍パンの新商品としての可能性も十分です。

ピロシキと“国境”を越える?

ロシアのピロシキ文化は、実は国境を越えて世界各地に“親戚”がいます。

例えばポーランドには「ピエロギ」という餃子のような包み料理があり、 中央アジアでは「サモサ」にも似た形があります。
さらに豆知識として面白いのは、ロシアの家庭では「ピロシキを作る日はおしゃべりが弾む」と言われること。
家族みんなで生地をこね、具を包む作業は、寒い冬の長い夜を温かく過ごすコミュニケーションの場でもあったそうです。

サクッとまとめ!

ピロシキは単なる“揚げパン”ではなく、寒い国の人々が知恵と工夫で育てた保存食文化の結晶です。
日本に渡ってからは揚げスタイルが主流になり、カレーパンと並んでお惣菜パンの王道に進化しました。


この記事を通じて、パン業界の皆様にピロシキの魅力を再発見し、新たなインスピレーションを得ていただければ幸いです!

5分でわかるピロシキ ~歴史・起源・雑学~

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