今すぐベイクポートアプリをダウンロード

「差別化」ってどうやる?皆さんの商品開発のヒントに

「差別化」ってどうやる?皆さんの商品開発のヒントに

「うちはどこにでもあるパンばかりかも…」
「他店とどう差をつけたらいいかわからない」
そんな悩みを抱えるパン屋さんに向けて、地域で“唯一無二”の存在になるための差別化のヒントを解き明かします。
ポイントは、“奇抜さ”より“らしさ”。あなたの店だからこそできる商品づくりがあります。

「うちにしかない」がある店にしてみては?

たとえば“その土地の空気や暮らしに根差したパンづくり”をしてみてはいかがでしょうか。

■山間部のお店
→ 自家製山菜のフォカッチャ/地元酒粕を使った食パン

■漁港近くの店
→ 魚のパテを使ったバゲットサンド/海苔と塩のリュスティック

■農村地帯のベーカリー
→ 朝採れ野菜を使った焼き込み調理パン/農家とコラボの季節限定あんぱん

つまり、「ここに来ないと出会えないパン」がある店は差別化につながります。

差別化商品を作るための3つの視点

① 地元の素材・人とのつながりを活かす
→ 地元農家・豆腐屋・酒蔵とのコラボは、素材力+物語性を生む
→ 地場の味覚を取り入れたパンは、観光客にも強い

② 製法に手間をかける
→ 例:24時間冷蔵発酵/薪窯焼成/自家培養酵母
→ これらは“時間と手間”が価値になる

③ 想いとストーリーを伝える設計にする
→ POP・SNS・店頭で「なぜこれを作っているか」を伝える
→ 例:「小麦農家に感動して作った、国産小麦100%バゲット」

差別化は“パンそのもの”だけでなく、“背景”と“伝え方”の掛け算で生まれます。

語られる商品を育てよう

「話したくなるパン」があることがポイントかもしれません
パン1個に込めたストーリーが、お客様に「誰かに伝えたい」と思わせる力を持っています。

例:
• 祖母の味を再現した黒糖パン
• 昼だけ現れる“5個限定の焼きカレーパン”
•「〇月△日だけ販売」する新月あんぱん

ストーリーがあるパン=お店のアイコンになるパン”です。

差別化は一気にやらなくていい。まずは1商品から

• 定番商品に「地元素材を少し加える」
• 「あの人のために作った」ストーリーを添える
• 今週の1品だけ“原価を度外視して作り込む”

まずは「週1個だけでも、強いパン」を育てることから始めてみましょう。
それが、SNSの投稿ネタになり、会話になり、お客様の来店動機になります。

まとめ

差別化とは、特別なことをするのではなく、「あなたの店にしかできないこと」を掘り下げること。
地元、製法、想い――それらを組み合わせて“語りたくなるパン”を生み出すことが、結果的にお店の価値を上げます。
まずは今日焼くパンの中から、「うちだから作れる」1品を考えてみませんか?

みなさんのホンネお聞かせください

この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣

インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味

この記事が気に入ったら
フォローしてね!