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「引退後、この店はどうなる?」パン屋たちが語る“その後”のリアル

「引退後、この店はどうなる?」パン屋たちが語る“その後”のリアル

考えていない、準備していない……

店内で椅子に座って考え事をしている白髪のパン屋オーナー

「自分が引退したら、この店はどうなるのだろう」――。
ふとした瞬間に頭をよぎるものの、日々の営業に追われて、つい後回しになってしまうテーマかもしれません。
今回、全国の個人経営のパン屋さん・洋菓子屋さんにアンケートを実施。
「お店の将来」「引退への不安」「準備していること」など、リアルな声を集めました。

「引退後、お店はどうする?」アンケート結果のグラフ

n=23


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「閉店する」が最多。約半数が現実とまだ向き合えていない?

店内に並ぶパン

「お店はどうする?」という質問に対して、最も多かった回答が「閉店する」。
次いで「考えていない」「居ぬきで売りたい」「後継者を探す」など、何らかの形で“店を残す”意志を持っている人もいましたが、実際に行動に移している人はわずかでした。

「わかってはいるけど、まだ先のことだから……」という声に象徴されるように、事業承継の検討は、日々の業務の中ではどうしても優先順位が下がってしまいがちです。

「不安なし」は約半数。でもその理由は?

調理をする店員

「引退に不安はありますか?」という問いに対して、「不安なし」と答えた人が全体の約半数。
一見ポジティブなように見えますが、その理由を見てみると、「年金や貯金がある」「他にやりたいことがある」といった“個人の生活”に関する内容が中心で、「お店をどうするか」という視点での回答は少なめでした。

逆に「不安がある」「わからない」と回答した人は、「生活費の心配」「健康面」「店の維持」などを挙げており、特に店を続ける選択肢を持たない人の不安が色濃く出ていました。

準備している人は少数。「備え」の意識を持つタイミングとは

パン屋の店内で笑顔で会話している男性オーナーと女性

「準備していることはありますか?」への回答を見ると、「特にしていない」「まだ早いと思っている」という人が多く、「健康づくり」や「経営状態の改善」といった生活や経営の基盤づくりにとどまっています。

一方で、ごく一部ではありますが「M&Aの準備」「後継者候補と話をしている」といった、実際の“引き継ぎ”に向けた行動をしている方も見受けられました。
特に近年では、パン屋や菓子店の小規模M&Aを専門とするマッチングサービスも登場しており、早めに情報収集しておくことで、選択肢が広がる可能性もあります。

まとめ

今回のアンケートで明らかになったのは、多くのパン屋・菓子店オーナーが「店の未来」に対して、まだ踏み込んで考えられていない現実です。

しかし、それは決して“遅すぎる”わけではありません。少しずつでも、「自分がいなくなったあと、このお店をどうしたいか」を考え始めることで、選べる道は広がるのではないでしょうか。

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