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パンの販売価格の全国平均は?

パンの平均価格ってどれくらいかな?



食パン1斤 1,500円くらいだと嬉しい。



淡い希望だね。それは。



スーパーとかのパンの価格も反映されると安くなっちゃうよね。



そうだね。でもそのデータしかないみたい。



リテイルベーカリー平均で知りたいのに。



確かに。だれか調査してくれないかな?



グローアップが調査してよね。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中


パン屋やケーキ屋を経営する際、商品の販売価格を適切に設定することは、利益確保と顧客満足の両面で非常に重要です。
以下に、最新のデータを基に、パンの販売価格の全国平均や地域差について解説します。
1.食パンの全国平均価格
総務省の小売物価統計調査によると、2025年1月時点での食パン1kgあたりの全国平均価格は525円です。
この価格は、前月比で若干の上昇を示しており、原材料費やエネルギーコストの高騰が影響していると考えられます。
2. 地域別の価格差
同じ調査によれば、地域によって食パンの価格には大きな差があります。
2025年1月時点でのデータでは、最も安い都市は郡山市で293円、函館市で315円、八戸市で337円となっています。
一方、最も高い都市は那覇市で768円、松江市で627円、福井市で622円と報告されています。
このように、地域によって最大で475円の価格差が存在します。
3. 大手製パン会社の価格改定
2025年1月には、多くの大手製パン会社が価格改定を実施しました。
例えば、山崎製パンは食パンや菓子パンなど290品目を平均5.6%値上げし、敷島製パンも食パン「超熟」など計235品目の価格を約1~5%引き上げました。
これらの値上げは、原材料費やエネルギーコストの上昇が主な要因とされています。
4. 個人経営のパン屋での価格設定
個人経営のパン屋では、食パン1斤(約340~400g)の価格は300円から400円程度で設定されていることが多いようです。
地方と都市部での価格差はあまり見られず、むしろ地方で材料や製法にこだわり、高単価で販売している店舗も存在します。
5. 価格設定のポイント
価格設定においては、以下の点を考慮することが重要です。
【原価率の管理】
一般的に、飲食業界では原価率を30%程度に設定することが推奨されています。
例えば、原材料費が150円の商品であれば、販売価格は約500円(150円 ÷ 0.3)となります。
【地域の市場調査】
前述の通り、地域によって価格差が存在するため、出店エリアの市場価格を調査し、適切な価格帯を設定することが重要です。
【ターゲット層の明確化】
高級志向の顧客をターゲットにする場合、高品質な材料を使用し、それに見合った価格設定が適切です。
一方、日常的に利用してもらいたい場合は、手頃な価格設定が求められます。


まとめ
パンの販売価格は、全国平均や地域差、原材料費の動向など、多くの要素に影響されます。
最新の市場データを参考にしつつ、店舗のコンセプトやターゲット層に合わせた価格設定を行うことで、顧客満足度を高め、持続可能な経営を実現することができるでしょう。



大手はやっぱり安いね。



価格はあくまで参考に。差別化しよう!



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