入って数秒で“買う気”が決まる!入口と店内の仕掛け術
「お客さんが入ってきたけど、すぐ出て行っちゃった」
「結局、食パン1本だけだった」
そんな経験、ありませんか?
多くのお客さんは入店して最初の数秒で“買うかどうか”や“いくらくらい買うか”を感覚的に決めています。このわずかな時間で「もっと買いたい!」と思わせられるかが、勝負の分かれ目です。
入ってすぐ「期待」を超える空気を演出しよう
お客さんが扉を開けた瞬間、目に入るのは「空間」「匂い」「視線の流れ」。
ここで「わぁ、いい香り」「おいしそう!」と思ってもらえれば、お客様の購買意欲は高まっています。
① 照明は明るすぎず、パンの色味が美しく見えるように調整
② 焼きたてのパンがすぐ目に入る場所にあるか?
③ 店員の「いらっしゃいませ」の声が、安心感につながっているか?
「入り口はいって数秒の空間」を整えるだけで、購買意欲が自然に引き上がるのです。
人間の自然な導線を把握し、売れる導線を考える

人の動線は自然と「右回り」に流れる傾向があると言われます。
たとえば、入口から「右手側」に注目商品、奥には主力商品、そしてレジ前に“ついで買い商品”。というふうにお客様の導線を意識しながら売場を考えてみたいですね。
一例:
・入口右側=季節の新商品(目新しさで足を止める)
・中央エリア=売りたい定番商品(“いつもの安心感”でかごに)
・レジ前=小型の菓子パン、ジャム、ラスクなど(追加の1点へ)
これにより、自然な導線の中で“もう1点”が生まれやすくなります。
ただ、これはお店の方針や魅せ方、狙いによって、売場の見せ方は変わってくると思うのであくまで一例です。あなたのお店に合う導線をかんがえてみましょう。
買わせる売り場ではなく、“買いたくなる”空間へ
①パンを詰めすぎず、余白を活かして「選びやすさ」「見つけやすさ」を重視してもよいでしょう。
②または、パンの種類の多さを活かして売場にぎっしり並べ「わくわく感」を演出してもよいでしょう。
③並べるだけでなく“高さ”を活かした工夫もできます。
パンの種類に応じて台の高さを変えるだけで、目線の流れをコントロールしやすくなります。
小規模店舗でも「流れ」と「配置」の工夫で、客単価を引き上げることは可能です。
限られた空間だからこそ、導線設計が効いてきます。
お店の数だけ売場演出のスタイルがあり!
あのお店はどんな売り場設計をしているのでしょうか?下記記事を参考にしてください。
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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味