リテイルベーカリーが生き残るための“差別化”戦略
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
編集部の中村です。
私の書く「パンにまつわるエトセトラ」ではパンに関することならなんでもOK!筆者が気になったことを自由にまとめてお届け!というコンセプトで記事を作成しております。
2025年、パン業界は価格帯の二極化がますます進んでいます。スーパーやコンビニの低価格帯商品と、高級志向のプレミアムパンが市場を牽引する中、リテイルベーカリーが生き残るためには、単なる「価格競争」から脱却し、独自の価値を打ち出すことが求められています。
そこで今回は、パン屋さんが「スーパーやコンビニにはない特別感」を演出し、顧客の心を掴むための具体的な差別化戦略をご紹介します。
製法と素材で「本物志向」の見える化

リテイルベーカリーで焼き上げられるパンは、家庭やスーパーのパンとは一線を画します。製法や素材選びで、シェフのこだわりが詰まったパン。
そのこだわりを店内やSNSで「見える化」し、製造過程のストーリーを発信することで、顧客に「本物」を届けられます。
お客さんにとってこだわっている商品を買いに行くという特別な体験が、差別化に繋がっていきます。
また、地元の農産物を積極的に使うのも有効です。地域の特産品を使ったパンは「地元愛」や「新鮮さ」を訴求でき、観光客や地元住民の支持を集めやすくなります。さらに、全粒粉や発芽玄米、食物繊維強化素材など健康志向の素材を取り入れたパンも、健康意識の高い層に響きます。
「なぜこのパン屋で買うのか」に、答えを。

パンはどこでも買える時代に、あえて「この店を選ぶ理由」を明確にすることがリテイルベーカリーの生き残り策です。
味、価格に繋がる前に、まずはお店を知ってもらうこと、地域に愛される事。そのうえで味、価格、そこでお客さまの予想以上の感動を届けることで、再来店に繋がります。
その鍵は、素材 × 体験 × 背景 の三位一体で独自の価値を創り出すこと。
こだわりの味、来店時のお店での体験(お店で商品を選ぶ楽しみ、接客)、商品の背景こだわっている部分の見える化
この部分を意識して、いろいろなところで買えるパンですが、ここのお店で買いたい!という気持ちにお客様をしていくことは、お店のブランディングが大事になりますね。
考えることはたくさんですし、初めて入ったパン屋さんがどんなパン屋さんだったらまた来店したくなるかを、様々な要素で見直して、自店でどこまでそれが達成できているかを分析することは大事ですね。
ということで
日本でのパンの消費量は米をを上回っているというデータは出ておりますが、リテイルベーカリーにとっては価格設定など難しい時代のように感じます。
ですが、消費者にとって美味しいパンの体験は受け入れられやすい状況にもあるので、チャンスとも感じています。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
この記事を書いたライター

株式会社グローアップ 編集部
中村 勇太
バンドマン、ラジオディレクターから、ベーカリーパートナー編集になりました。食べることが好きです!