「釣り銭の準備、大変だなあ」
「レジ締めに毎日時間がかかる」
「できれば現金に触れずに会計したい…」
そんな声に応えるように、最近では小規模ベーカリーでもキャッシュレス決済の導入が進んでいます。
支払いのスムーズさだけでなく、「業務の負担軽減」「リスクの回避」にもつながるキャッシュレス。
その“実際の変化”を、現場目線で掘り下げてみます。

なぜ、いま“現金を減らす”パン屋が増えているのか?
近年、キャッシュレス決済(スマホ決済・カード決済・タッチ決済など)の利用者が急増しています。
そしてそれは、パン屋にとっても“お客様の希望に応える手段”になりつつあります。
💰若いお客様が「現金持ってない」
💰観光地などで外国人の利用が増加
💰毎日数千円の釣り銭準備にストレス
💰売上金の保管・搬送も不安がある
このような事情から、「現金ゼロは無理でも、現金“比率”を下げたい」という店が増えています。
導入すると、どんな変化がある?

導入後、現場からはこんな声が上がっています。
💰「レジ締めが10分以上短縮された」
💰「会計中のミスが減って、接客に集中できるように」
💰「釣り銭が足りない…というヒヤリがなくなった」
💰「ピーク時の会計スピードが上がり、回転率が改善」
また、現金の管理が減ることで、アルバイトスタッフに任せやすくなるというメリットもあります。
■ パン屋さんがよく抱く4つの不安と、“本当のところ”

キャッシュレス導入を検討するとき、多くのパン屋さんが立ち止まるのがこの4つ。
でも、最近のサービスや機器を知ると、「意外とハードルは低いかも」と感じる方が増えています。
●「機械が高いのでは?」
確かに数年前は数万円〜数十万円という端末もありましたが、
今は初期費用0円〜1万円未満で導入できるプランが主流に。
端末のレンタルや月額無料プランも多く、想像よりも負担は小さめです。

●「通信障害や停電が不安」
近年はオフライン決済対応の端末や、モバイル回線で動く仕組みが一般的。
また、「完全キャッシュレス」にしなくてもOK。
現金と併用しながら試すことで、無理なく移行しているお店が増えています。

●「売上管理がややこしそう」
実は、これは“真逆”の結果が多いです。
決済アプリと連動した売上自動集計レポートを使えば、
日報・月報を自動で出力してくれるサービスも。
「毎日の売上をExcelに打ち込む時間がゼロになった」と話すオーナーも。
●「やっぱり手数料が気になる」
1回ごとの決済に数%の手数料は確かに発生しますが、
「現金対応の手間」もコストと考えると、バランスは見えてきます。
特に「平日の昼間はスタッフ1人だけ」というようなお店では、
レジ時間短縮=回転率UP→売上UPという流れも。
「すべてのお客様の会計に“1秒ずつ”時間を使わなくて済む」
これが現場でじわじわ効いてくるポイントです。
お客様にも「便利」と思われる店になる
キャッシュレス対応は、お客様からの評価にも影響します。
💰手がふさがっていても“タッチだけ”で会計完了
💰子連れ客、高齢者でも支払いストレスが減る
💰「現金しか使えません」の貼り紙が、来店機会を失うことも
特に、常連さんにこそ便利に使ってもらえる環境を整えることで、「また来たい」と思ってもらえる接点が増えます。
キャッシュレスは「時代の流れに合わせるため」ではなく、パン屋の日常業務をラクにするための選択肢です。
まずは1つの決済手段から始めてみる。
現金と併用しながら少しずつ慣れる。
「やってみたら、意外と簡単だった」が、導入店の共通点です。
参照
創業手帳
飲食店などの小規模店舗にキャッシュレス決済サービスを導入するメリットは?https://sogyotecho.jp/teraokaseiko_payoss/