ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.198

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開業準備の第一歩!

うちってキャッシュレス対応してる?



うちは現金のみだよ。



じゃあいいです~。



QRコード決済の導入は検討してるけどね。



今時は現金持ち歩いてない人もいるもんね。



僕もなんだかんだ
現金使うの今少ないかも。



むしろキャッシュレスオンリーのところもあるよね。



時代の波だね~。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
支払いは現金のみ?
普段から「現金のみ」にしているパン屋・ケーキ屋さんにとって、今後どんな判断をすべきかについて、現役目線で解説します。


現金のみのメリット
【手数料がかからない】
手数料がかからないキャッシュレス決済とは違い、売上の2〜3%を決済手数料に取られないので、小規模店には負担が少なく収益性が保たれます。
【資金繰りが安定】
現金はその場で手元に残るため資金繰りがシンプル。入金までのタイムラグを気にしなくて良いのは安心材料です。
【シンプルな運用】
導入コストや操作を覚える手間、故障リスクもなく、スタッフ教育や設備投資は不要です。
現金のみのデメリットとリスク
【顧客離れの可能性】
政府目標では2025年 キャッシュレス比率 40%、実際に飲食・小売業では80 %以上がキャッシュレス決済導入済みです。現金のみだと「不便な店」と認識されるリスクがあります。
【決済機会の損失】
学生客や外国人観光客など、「現金を持たない/使えない」層は商品購買行動を諦めてしまう可能性があります。
【会計・集計に手間】
紙の現金出納帳管理では、閉店後の締め作業や数字照合に手間がかかり、ミスのもとにもなります。


現実的な対応モデルとは
・現金+QRコード決済の併用が主流
PayPayなどQRコードは端末不要・導入コストが低く、月額やキャンペーン負担も軽く済むため、小さなパン屋でも導入しやすい選択肢です。
・ユーザースキャン方式の導入
袋詰めに時間がかかるパン屋の現場では、客側にQRコードを読み込んでもらう方式がスムーズ。会計待ちが減り、接客負荷も軽減されます。
まとめ
現金のみは初期費用の差し迫る独立開業者にとっては合理的で一部なら現状維持でも大きな問題にはなりません。ただし、 客層の変化 や 地域のデジタル化 によって将来的に不便さを感じるお客さんが増える可能性があります。そこで以下の対応をおすすめします。
・少なくとも QRコード決済を1種以上導入 する
・操作が簡単な「現金+キャッシュレス併用スタイル」
・メリット・デメリットを比較しながら無理ない範囲で導入
こうした“脱・現金オンリー”の視点を持つことで、現代の購買スタイルに応えながら、人材教育や業務効率を保つことができます。



メリット、デメリットあるね。



どんな店を持ちたいか
イメージを膨らませよう!



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