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「値上げしても売上アップ!?」原材料高騰下の逆転成功術

平均+28.8円の値上げでも、売上が上がった店舗が6割近く!

2025年、パン業界を直撃する原材料の価格高騰。
粉類・油脂・ナッツ類など、主要食材の仕入れ価格が軒並み上がる中、各店舗では苦渋の決断として“値上げ”を実施。
今回、33名のパン・菓子業界の店舗にアンケートを実施したところ、平均28.8円の値上げが行われていたことがわかりました。

注目すべきは、約57.6%の店舗で「売上が上がった」と回答があったこと。
さらに、残りの42.4%も「変わらない」としており、売上減少を報告した店舗はゼロという驚くべき結果となりました。

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“お客様の反応”は意外とポジティブ?

値上げはネガティブな印象を与えがちですが、アンケートでは以下のような声が寄せられました。
「お客様はしょうがないと言っています」
「いつもと変わらないです」
「変わらなく購入される方もいれば、買うものを変える方も」

世界的な物価高が続く中、“値上げ自体を受け入れている”空気感が見えます。むしろ、問題になるのは「どのように値上げするか」。
理由や背景を伝える、納得感を持たせる、という点が問われているようです。

成功店舗はやっていた!「自然に」「戦略的に」価格を上げる方法

アンケートの自由回答では、値上げを円滑に進めるための工夫が多数寄せられました。以下に抜粋します。

「お客様に分かりやすく説明するか、逆に分からないようにメリハリをつけて」
「新商品を投入して全体をアップデート」
「一律で上げず、カテゴリごとに少しずつ」
「SNSやインスタで事前告知」
「プレミアム商品として付加価値をつけて価格UP」

中には、「問屋の営業が毎月のように見積もりを持ってくるのが恐怖」といったリアルな悲鳴も。
業界全体として、価格変動に対する情報共有と備えが求められています。

価格×価値=信頼 “いまだからこそ”のお客様との関係構築

値上げは商品単価を上げるだけでなく、「お客様との対話のきっかけ」とも言えます。
背景にある想いや経営努力をしっかり伝えることで、むしろ信頼関係が深まるケースも。

最近では、「値上げの告知は不要。材料が上がったら当然上がるもの」という声も増えつつありますが、それでも“ひとこと添える”ことで、納得感やリピーターの維持につながることもあります。

まとめ

「価格を上げたらお客様が離れてしまう」——そんな不安を抱える方も多いでしょう。
しかし今回の調査では、“やり方次第で売上はむしろ伸びる”という現実が見えてきました。

パン屋・菓子店という小さな個人店でもできる「伝え方」や「工夫」はたくさんあります。
原材料の価格高騰が続く今だからこそ、価格と価値をしっかり届ける店づくりが、これからのカギとなりそうです。

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