「夏はパンが売れない」を覆せ!猛暑を味方に変える繁盛術

猛暑の逆風をチャンスに変える──オーナーが語る“夏の攻め方”

パン屋にとって夏は「パンが売れない季節」として知られています。
今回パン屋さんにおこなったアンケートでも、守り派が48%、攻め派は33%、諦めモードが19%という結果でした。
半数近くが「守り」に回る中で、3割強があえて“攻める”姿勢を選んでいることに注目しました。
彼らは「赤字を改善したい」「夏こそ新しい客層を掴むチャンス」と語り、実際にフェアや限定商品の投入で新しい需要を作り出していました。

こちらのホンネから回答を見てみよう
▼このホンネ記事もオススメ!

夏限定フェアで“来店動機”をつくる
攻め派の声で多かったのが「フェア開催」。
「人気商品の派生を“7月限定”“8月限定”で展開」「周年祭と連動したクーポン企画」など、来店する理由を夏に仕掛ける工夫が見られました。
特に「複数回使えるクーポン」は、閑散期にお客様を繰り返し呼び込むきっかけとなり、効果があったという声も。
実際、外食全体でも「夏フェア」の集客効果は数字に表れています。
ぐるなびリサーチ(2023)によれば、“季節限定”のワードは検索数が通常の1.4倍に上昇。
パン屋でも「夏限定」「冷やして美味しいパン」と打ち出すことで集客につながる可能性が高いと考えられます。
夏向け新商品で“暑さ対策”を提案
もう一つの戦略が商品開発・改良。攻め派の一部は「冷やして食べられるパン」「軽やかな味わいのベーグル」「チルドスープとのセット」など、暑さを逆手に取った商品を考案しています。
例えばコンビニ市場では「冷やして食べるメロンパン」「チルドコーナーの菓子パン」が毎年定番化。
消費者は「夏でも食べやすいパン」を確実に求めています。
地域ベーカリーがオリジナル商品を打ち出せば、差別化にも直結します。
周年祭・SNSで“話題性”を演出
「攻める」店ほど、周年祭やSNSでの拡散を意識しています。
夏の弱い来店動機を補うには、「ここでしか食べられない限定パン」「季節のネーミング商品」が有効。
実際、SNS経由で新規客が流入したという回答も。
近年はInstagramやTikTokで「○○ベーカリーの限定パンがバズった」事例が増加傾向です。
季節×限定×ビジュアルを掛け合わせることで、小さなベーカリーでも一気に話題を作ることが可能です。

まとめ
アンケートでは「夏は売れない」と諦める声もありましたが、約3割のオーナーは“攻め”に転じていることがわかりました。
・フェアで来店動機をつくる
・暑さに対応した新商品を打ち出す
・SNS・周年祭で話題性を演出
これらはすべて、実際の店舗で成果を上げた知恵です。
「夏はパンが売れない」という常識を覆し、新しい需要を掴む挑戦こそ、未来の定番を生み出す一歩になるのではないでしょうか。
このホンネ記事もオススメ!
