朝だけじゃない! 夕方に売上を上げるための店づくり

朝だけじゃない! 夕方に売上を上げるための店づくり
パン屋の売上は午前中からお昼でその日の売上の大半が決まってしまうと思う人が多いのではないでしょうか。
けれど、夕方の来店客を取りこぼしていませんか?
共働き家庭や学校帰り、買い物帰りのお客様に選ばれる店づくりをすれば、売上のもう一山を作ることも可能です。
この記事では、夕方の売場づくりで“もうひと踏ん張り”するための考え方と具体的な工夫をご紹介します。
夕方のお客様は「何のために」買いに来る?ニーズの把握がカギ

朝と夕方では、お客様の目的や購入動機が変わります。
• 朝:朝食用、通勤・通学前のついで買い、差し入れ
• 夕方:晩ごはんの一部として/おやつ用/子どもの軽食/翌朝の朝食用/値引き品目的
たとえば、以下のような特徴を持っています:
■ 食卓に出しやすい(惣菜パン、バゲット、カンパーニュ)
■ 子どもが喜ぶ(甘いパン、小ぶりなパン)
■ 明日の朝まで持つ(日持ちする、冷凍OK)
■ お得感がある(タイムセール・詰め合わせセット)
「夕方に選ばれる商品」をあらかじめ仕込む発想

午後に焼き立てを追加するのが難しい店舗でも、“夕方にこそ売るための商品”を準備する工夫は可能です。
【たとえばこんなアイデア】
•「夕方セット」… 惣菜パン3個+甘いパン1個の詰め合わせ
•「夜パン」… ガーリックフランス、チーズパン、バゲット系など、おつまみ・食事系に寄せた商品
•「明日の朝ごはんパン」… 食パン半斤+ジャム付きセット、冷凍可能なブレッド
POPで「今夜のごはんに」「明日の朝ごはんに」など目的を提示するだけでも選びやすくなります。
「残りもの感」を見せない演出が売上を変える

夕方に来店したとき、売場が寂しく見えると購買意欲は下がります。
▼ 避けたい状態:
• 商品が少なく、棚がスカスカ
• 焼きたてPOPがそのまま
• 商品に疲れが見える(乾燥・潰れなど)
▼ 逆に好印象を持たれる演出:
• 「17時から登場!夕方限定パン」など、“これから並ぶ感”を演出
• 「晩ごはん応援セット」などにリパッケージ
• 棚を1段減らす、別の棚と統合するなど“まだまだ選べる感”を演出
「お得感」ではなく「選ばれる理由」をつくる

夕方=値引きタイム、と考えがちですが、「安いから」ではなく「これが欲しいから」来店される店の方が強いです。
■ お惣菜コーナーと合わせて「パンで一品足す」提案
■ 学校帰りの親子に「おやつパン・おうち時間応援セット」
■ 明日のお弁当にも使えるミニサンドなどの提案
さらに、「17:00~18:30はコーヒー無料サービス」など来店する価値づくりができると、固定客の夕方リピートが増えやすくなります。
まとめ
朝の売上に頼らない、“もうひと波”を夕方に作るためには、「誰が・何のために買いに来るのか?」を意識した商品づくりと売場演出がカギになります。
店によっては「朝の人気パン+夕方限定商品」という二段構えでファン層を広げているケースも。
できることから始めてみてはいかがでしょうか?
モバイルオーダーという選択肢
夕方にしか来店できないお客様からすると、欲しい商品が売り切れてしまって購入できないという不満解消や、商品がたくさん選べる状態で購入したいというニーズにこたえるのにおすすめなのは、モバイルオーダー のベイクモール。
製パン製菓業界を応援するグローアップだからこそ、かゆいところに手が届く製パン製菓専門のモバイルオーダーを提供します。
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この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味