パン屋の本音!各店の値上げサバイバル術

「20円値上げ」が多数派!意外とお客さんはついてきてくれる?

小麦やバターの高騰が止まらない中、「値上げ、どうしてる?」と気になるお店も多いはず。
133名に聞いたアンケートでは、一番多かったのは「20円くらいの値上げ」(42件)、次に「30円くらい」(29件)。
「10円くらい」と答えた人も22件ありました。
気になる売上への影響は…「変わらない」が64件、「上がった」が60件。
なんと「減った」は9件だけ!
つまり、思ったよりお客さんは値上げを受け入れてくれているという結果が見えてきました。


ステルス値上げより、堂々値上げが好印象?
「サイズを小さくして実質値上げするより、ちゃんと値段を上げた方が理解される」という声が多くありました。
また「人気商品は据え置き、新商品やリニューアル商品で調整する」という工夫も。
お客さんからは「仕方ないよね」という反応が目立ち、逆に「正直に値上げしてくれて安心」と思う人もいるようです。
(ちなみに農林水産省のデータでは、小麦の価格はこの2年で4割近く上がっています。背景を知ると納得感も増しますよね。)
生き残りのコツは「種類を絞る」「材料を見直す」「新商品で攻める」
アンケートから見えた知恵を3つご紹介します。
【商品の種類を減らす】
売れ筋に集中して仕込みやロスを減らす。
【原材料を見直す】
仕入れ先を工夫したり、安定した材料を選ぶ。
【新商品を出すタイミングで値上げ】
「値上げ=マイナス」ではなく「新しい価値をつけるチャンス」に変える。
小さなお店ほど、こうした工夫が効いてくるのかもしれません。

まとめ
「20円くらいの値上げ」が今のスタンダード。
しかも売上は大きく落ちない。
大切なのは「お客さんに誠実に伝えること」と「新しい価値をどう提案するか」。
値上げラッシュの時代、パン屋にとってはピンチであると同時に、“信頼を深めるチャンス”でもあります。
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