ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.207

▼前回の記事はこちら

商工会・商工会議所とは?

開業するときにどっか相談した?



自分の心に相談したよね。



つまり相談してないってことね。



でも、先輩や店長には相談したよ。



それはそうだよね。
他にはしなかったの?



そうだね、あとは勢いかな。



まー勢いも大事だよね。



みんな頑張れー
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「商工会・商工会議所」について解説します。
商工会・商工会議所とは?
パン屋やケーキ屋を開業・経営する際、「商工会」「商工会議所」という名前を耳にすることがあると思います。
どちらも中小企業や個人事業主をサポートする公的な経済団体で、地域の事業者にとって身近な相談窓口です。
仕組みの違い
・商工会
主に町村部に設置されている団体で、全国約1,600か所にあります。小規模事業者を中心にサポートし、地域密着型の支援が特徴です。
・商工会議所
主に市部に設置され、全国に500以上あります。規模の大きい事業者も会員となり、より広域的な経済活動をサポートしています。
所在地によって「商工会」か「商工会議所」かが決まるため、選べるものではありません。


受けられる主なサポート
【創業支援】
開業前の事業計画の相談や、融資・補助金の情報提供を受けられます。
特に「小規模事業者持続化補助金」は商工会等の支援が必須で、看板やチラシ、HP制作などに活用可能です。
【経営相談】
資金繰り、税務、労務、販路拡大など、専門家によるアドバイスを受けられます。
【金融支援】
日本政策金融公庫など公的融資の推薦団体でもあり、創業融資の申請をスムーズに進められることがあります。
【人脈づくり】
異業種交流会や勉強会を通じ、仕入先や協力先、顧客につながるネットワークを築けます。
メリット
【資金調達のサポート】
日本政策金融公庫などの融資申請で推薦書をもらえたり、事業計画作成の相談に乗ってもらえるため、資金調達がスムーズになります。
【補助金・助成金の申請支援】
特に小規模事業者持続化補助金は、商工会等のサポートが必須。看板、チラシ、Web制作費など、販促費を補助してもらえる大きなチャンスです。
【専門家による経営相談】
経理・税務・労務・販路拡大など、日常の悩みを専門家に相談可能。小規模店舗にとって心強い存在です。
【地域とのつながり】
異業種交流会やイベントで人脈が広がり、仕入先やお客様との接点が増えます。地域密着のパン屋・ケーキ屋には特に有効です。
【低コストで利用できる】
会費は事業規模に応じて数千円~と比較的安価で、コストパフォーマンスが高いといえます。
デメリット
【会費や時間の負担】
年会費や研修・会合への参加費用がかかり、定例会などに顔を出すと時間も取られます。開業直後は忙しく負担になることも。
【サービス内容に差がある】
商工会や商工会議所によって担当者の知識や熱意に差があり、期待した支援が十分に受けられない場合もあります。
【ネットワークが地域限定】
地域密着型なので、全国的な販路拡大やEC販売を強化したい場合には物足りないことがあります。
【自主性が必要】
あくまで「サポート機関」であり、経営判断や行動は自分次第。受け身でいるとメリットを十分に活かせません。


まとめ
商工会・商工会議所は、パン屋・ケーキ屋の経営を支える心強い味方ですが、使い方を間違えると「会費だけ払って終わり」となることもあります。
積極的に相談やイベント参加をすることで、資金調達・補助金活用・人脈拡大といった大きなメリットを得られるでしょう。



時間はかかるよね。



時間に余裕がある人向けだね。



次回は「開業コンサルとは?」をお届け!
無料開業セミナーのご案内
もっと開業について知りたい方、この記事を書いた専門家に直接質問をしたい方は下記のZoomセミナーに是非ご参加下さい。
月に一度無料で開催していますので皆様のご応募お待ちしています!
セミナー詳細はこちら

