ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.213

▼前回の記事はこちら

テナントの広さはどれぐらいがいいの?

広さって迷うよね。



とりあえず大きく使いたいよね。



家賃上がるでしょ。



家賃と広さと立地はトレードオフだよね。



どれくらいあれば足りるのかな。



やりたいコンセプトとかで決まるのかな?



それは言えてるだろうけど。



みんな頑張れー。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「テナントの広さはどれぐらいがいいの? 」について解説します。
理想の広さってどれくらい?パン屋・ケーキ屋のテナント選び
開業を考えるときに必ず悩むのが「店舗の広さ」。
広すぎると家賃が負担になり、狭すぎると作業や販売に支障が出ます。
パン屋やケーキ屋の規模や業態によって「ちょうどいい広さ」は違いますが、ここでは実際の開業者データや現場感をもとに解説します。


① パン屋の平均的な広さの目安
パン屋の場合、20〜30坪(約66〜100㎡)前後が最も多いです。
そのうち、
製造スペース:全体の約60%(12〜18坪)
販売スペース:全体の約30%(6〜9坪)
事務・ストックなど:残り約10%というバランスが一般的です。
パン屋は大型オーブンやミキサー、ホイロ、冷凍冷蔵庫など設備が多く、作業動線の確保が何より重要。
狭いとスタッフ同士が動きづらく、製造効率が落ちてしまいます。
また、販売スペースは動線を広く取ることで、回転率と滞在時間のバランスを最適化できます。
② ケーキ屋の平均的な広さの目安
ケーキ屋は15〜25坪(約50〜82㎡)程度が多く見られます。
厨房機器はパン屋よりコンパクトで済みますが、ショーケースや冷蔵庫が多く、電力設備が重要です。
また、焼き菓子ギフトやラッピング作業のスペースも必要になるため、販売エリアにゆとりを持つ設計が理想です。
テイクアウト専門なら15坪前後でも十分ですが、イートインを設けるなら+5〜10坪を見ておくと良いでしょう。
③ 広さを決めるときのチェックポイント
【家賃比率を確認】売上の10%以内が目安。
たとえば月商200万円なら家賃は20万円以内に抑えるのが理想。
【設備の配置を仮レイアウトで確認】
図面上だけでなく、実際の動線を想定して検討を。
【将来的な人員や業務量の増加も考慮】開業時は余裕があっても、スタッフが増えた途端に手狭になるケースが多いです。


無理のない広さが「長く続く店」をつくる
パン屋・ケーキ屋の広さは「売上目標」「業態」「家賃負担」の3つで決めるのが鉄則。
広すぎても狭すぎても、経営を圧迫してしまいます。
最初は『必要最低限+少しの余裕』で始めるのがベスト。
ムリのない広さでスタートし、売上が安定したら増床や2号店を考える。
これが、長く続くお店づくりの現実的なステップです。



導入設備の量も大事だね。



イートイン作るとめちゃ広くなりそう。



次回は「経歴やコンテスト歴って重要?」をお届け!
無料開業セミナーのご案内
もっと開業について知りたい方、この記事を書いた専門家に直接質問をしたい方は下記のZoomセミナーに是非ご参加下さい。
月に一度無料で開催していますので皆様のご応募お待ちしています!
セミナー詳細はこちら

