参考にされるパン屋の条件とは?「ちょっと気になる店」の共通点

あのお店、つい見に行っちゃうよね

パン屋・菓子店の方80名に「参考にしているお店ってありますか?」と聞いてみたところ、たくさんの“リアルな声”が集まりました。
答えをまとめていくと、おいしいパンを焼いているだけでは「参考にされる店」にはならないことが分かってきます。

みんなが見に行きたくなる、気になる、学びたい。そんな店には、はっきりした共通点があるんです。
今回は、アンケート結果をベースに、他店から“研究される店”ってどんな店なのか?3つの視点でわかりやすくまとめました。
こちらのホンネから回答を見てみよう

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① 世界観が整っていて、「この店らしさ」がある
アンケートでまず多かったのが「お店の雰囲気を参考にしている」 という声。
・内装
・外観
・什器
・照明
・POPの雰囲気
こうした“店の空気”が揃っていると、どのパンを見ても「このお店のパンだな~」と感じられます。
SNSの写真や世界観が店頭と一致している店は特に参考にされやすく、“ぶれない軸”がある店は学ぶ価値がある と多くの方が感じているようです。
② 売れ筋がしっかりしていて、商品構成に“理由”がある
次に多かったのが「商品構成」「売れ筋の作り方」を参考にする という回答。
特に挙がったポイントは、
・看板商品の作り込み
・主力商品のラインナップ
・季節商品の入れ方
・全体のバランス
人気があるお店ほど、「なぜその商品があるのか」 が自然と伝わります。
専門データでも、売れている店の多くは
・看板商品(3~5品)
・定番主力
・季節商品
の三層構造をつくっています。
アンケートの自由回答でも「売れ筋の“考え方”を参考にしている」という声が多く、商品構成の明確さは“参考にされる店”の重要ポイント と言えそうです。
③ 導線・レイアウトがスムーズで、“働き方”が整っている
アンケートでは、「お店を実際に見に行って学んでいる」 という人が8割以上。
その時に見ているのは、実はパンそのものよりも“お店の動き”。
・お客さんの流れ方
・トレーを取る位置
・レジの位置
・陳列棚の高さ
・焼きたて商品が出るタイミング
・棚替えや補充の仕方
こうした 「お店のまわり方」「働き方」 が整っている店は、とても参考になるし、真似したくなる。
導線やレイアウトが上手いと、お客さんもスタッフも動きやすいので、結果として売上も伸びやすいんですね。

まとめ
80名のアンケートから見えてきた“参考にされやすい店の共通点”は、次の3つでした。
☑世界観が整っていてわかりやすい
☑売れ筋と商品構成に“ちゃんと理由”がある
☑導線・レイアウト・棚替えが洗練されている
どれも特別むずかしいことではありませんが、この3つが揃っている店は、他店の職人さんやオーナーさんから「あのお店は本当に勉強になるよ」
と思われているのではないでしょうか。
この記事が、全国のパン屋さんの経営の参考になれば幸いです。
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