ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.226

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週4日営業VS週6日営業

この記事を書いた専門家

株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「週4日営業VS週6日営業」について解説します。
パン屋・ケーキ屋さんの開業相談では、「営業日数は週4日と週6日のどちらが良いか」という質問をよくいただきます。
結論から言うと、目的・客層・商品構成によって最適解は変わります。
それぞれのメリットと注意点を整理して考えてみましょう。

週6日営業のメリットと注意点
■メリット
①売上の最大化がしやすい
営業日が多いほど、単純に売上のチャンスは増えます。
近隣住民を相手にするパン屋では、毎日の朝食・昼食需要を取りこぼさないのは大きな強みです。
②“生活導線の店”として定着しやすい
毎日営業している店は、地域住民の生活リズムに馴染みやすく、常連獲得がスムーズです。
■注意点
①体力・人員の負荷が大きい
営業日が多いほど仕込み・販売・後片付けが連続するため、ワンオペや少人数店は疲弊しやすいです。
②廃棄リスクが増える
パンは鮮度が命。日々の売れ行きに波のある店はロスが増え、粗利を圧迫します。
週4日営業のメリットと注意点
■メリット
①メリハリのある運営ができる
休みをしっかり取って仕込み日を確保できるため、品質を安定させやすい働き方です。
②“レア感”による行列・話題性
近年は「週3〜4日営業の人気店」が増えています。営業日が少ないことでファンが集中し、結果として売上総額が増えるケースも。
③家族時間や体力の維持に優れる体力のいるパン・菓子製造では、週6日フル稼働が難しい方も多く、週4日営業は働き方として現実的です。
■注意点
①固定客の定着に時間がかかる
毎日営業していないことで、生活導線に入りにくく、常連化までに時間がかかる場合があります。
②売上の波が大きい
営業日に売上が集中するため、ピーク対応の人員確保や設備能力が必要になります。
結局どちらが良い?タイプ別のおすすめ
●家庭・体力との両立を重視する店
→ 週4日営業が向いている
(特に個人店・ワンオペ店・こだわり系ベーカリー)
●地域密着で日常利用を狙う店
→ 週6日営業が向いている
(住宅街の食事系パン中心の店)
●高品質・限定販売型の専門店
→ 週4日営業が成功しやすい
(発酵パン、ハード系、こだわり菓子など)

まとめ
体力・人員が十分 → 週6日
品質重視・こだわり系・個人店 → 週4日
成功している店は「自分のコンセプトに合った営業日数」を選んでいる
無理なく続けられるペースで、品質と売上のバランスが取れる働き方を選ぶこと。
それが長く愛されるパン屋・ケーキ屋さんになるための一番の近道です。

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