ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.231

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集客に困ったら

この記事を書いた専門家

株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「集客に困ったら」について解説します。
「味には自信があるのにお客様が増えない」パン屋・ケーキ屋の経営でよくある悩みです。集客不振は珍しいことではなく、多くの場合は原因を整理し、打ち手を変えることで改善できます。
感覚ではなく、順番に見直すことが重要です。

① まず確認すべきは「来店の母数」
最初に見るべきは、そもそも店の存在が知られているかです。
☑店の前を通る人は多いか
☑近隣住民に認知されているか
☑「パン屋がある」と分かる外観になっているか
人通りが少ない立地では、味以前に「見つけてもらう工夫」が必要です。
看板、のぼり、窓の見せ方を変えるだけでも来店数は動きます。
② 外から見て“入りやすい店”か?
集客が弱い店ほど、初来店の心理的ハードルが高い傾向があります。
☑価格が外から見えない
☑何を売っている店か分かりにくい
☑店内の雰囲気が想像できない
おすすめは、売れ筋商品と価格を外から見える位置に出すこと。
パン屋なら「焼きたて」「本日のおすすめ」、ケーキ屋なら「人気No.1」の表示が効果的です。
③ 商品構成は“初めての人向け”か?
常連向けの商品が多すぎると、新規客は選べません。
☑定番商品が分かりにくい
☑価格帯が高すぎる/低すぎる
☑商品数が多すぎて迷う
まずは「誰でも選びやすい定番」を前面に出し、尖った商品は補助的に配置するのがコツです。
④ 営業時間・売り切れ時間は合っているか?
意外と多いのが時間帯のズレです。
☑来たい時間に閉まっている
☑仕事帰りには売り切れている
☑週末と平日の動きが同じ
客層に合わせて、焼成時間や仕込み量を調整するだけで売上が改善するケースも多くあります。
⑤ SNSは「集客導線」として使えているか?
投稿していても、集客につながっていない店は少なくありません。
☑今日何が買えるか分からない
☑投稿と来店の動機がつながっていない
「本日のラインナップ」「売り切れ情報」「限定商品」を発信することで、来店理由を明確にしましょう。

まとめ
集客がうまくいかない時は、
①認知 → ②入りやすさ → ③商品 → ④時間 → ⑤導線
この順番で見直すのが鉄則です。
パン屋・ケーキ屋は、少しの改善で数字が動きやすい業態。
「味の問題」と決めつけず、まずは“お客様目線”で店を見直してみてください。

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