パン屋はいつ黒字になる?黒字化の分岐点について迫る!

パン屋はいつ黒字になるのか。62人のリアルな回答

パン屋を開業する人の多くが気になるのが「いつ黒字になるのか」という問題です。
今回、パン屋・菓子店の経営者を対象に「借金返済!黒字になるまでどれくらい?」というアンケートを実施しました。
回答数は62名。実際に現場で経営をしている人たちのリアルな声です。

集計結果を見ると、パン屋の経営は大きく二つのタイプに分かれることが見えてきました。
黒字化までの期間で最も多かったのは
・3か月以内 25%
・現在まだ赤字 32%
という結果でした。
つまり早く黒字になる店と、長く苦戦する店の二極化が起きているということです。
「パン屋は3年かかる」と言われることがありますが、実際の現場ではそれよりも早いケースも多く、一方で長期赤字に苦しむ店も少なくありません。
パン屋経営は、スタートダッシュに成功するかどうかで、その後の経営が大きく変わる可能性があることがわかります。

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3か月以内に黒字化する店が4分の1
今回のアンケートで意外だったのは、3か月以内に黒字化した店が25%という結果でした。
パン屋は設備投資が大きく、回収に時間がかかるイメージがありますが、実際には開業直後から売上が立ち、比較的早い段階で黒字化する店も少なくありません。
黒字化が早い店の特徴として、回答内容からは次のような傾向が見えてきました。
・開業前から固定客がいる
・SNSや地域で認知が高い
・商品数を絞ってオペレーションが安定している
・住宅地など安定した商圏にある
近年はInstagramなどのSNSで開業前からファンをつくるケースも増えています。実際、飲食業の集客においてSNSが重要な役割を持つことは、多くのマーケティング調査でも指摘されています。
パン屋の黒字化のスピード「開業後の努力」だけでなく「開業前の準備」によって大きく変わると言えそうです。
一方で3人に1人が「まだ赤字」
一方で、今回のアンケートで最も多かった回答は「現在まだ赤字」32%でした。
これはつまりパン屋の3人に1人が黒字化できていないということになります。回答コメントを分析すると、黒字化が遅れる理由は主に次の3つでした。
【人件費の増加】
最も多かったのが人件費です。
パン屋は手作業が多く、スタッフが増えると一気にコストが上がります。
近年は最低賃金の上昇もあり、開業時に想定していたよりも人件費が増えるケースが多いようです。
【光熱費・設備費】
電気代やガス代も多く挙げられました。
特にオーブンやミキサーなど大型設備を使用するパン屋は、電力使用量が多くなりがちです。
さらに設備の修理費も想定外の出費として挙げられていました。
【客単価の問題】
「パンが売れても利益が出ない」という声も多く見られました。
パンはどうしても単価が低い×原価率が高いという特徴があります。
そのため売上はあるのに利益が出ないという状態に陥る店も少なくありません。

黒字化の鍵は「開業前設計」と「経営視点」
黒字化のスピードは、店によって大きく差が出ることが今回のアンケートから見えてきました。
その違いを分けているのは、開業前の準備と経営の視点です。
商品構成、客単価、スタッフ体制、オペレーション。これらを事前にしっかり設計しておくことで、黒字化までの道のりは大きく変わるのではないでしょうか。
パンづくりの技術と同じように、店の仕組みづくりも経営の大切な要素。
今回のリアルな声が、自店の経営を見直すヒントになれば幸いです。
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