ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.212

▼前回の記事はこちら

ぶっちゃけ、パン屋・ケーキ屋って儲かるの?

ぶっちゃけ儲かるの?



僕を見たら分かるでしょ。儲かりまくり。



まったく見えません。



僕は普通だけど、どっちの可能性もありそうだよね。



だから結局どっちなのよ。



人による?



それは言えてるだろうけど。



みんな頑張れー。
この記事を書いた専門家


株式会社グローアップ
石井 匠
信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中
パン屋・ケーキ屋さん向けに「ぶっちゃけ儲かるのか?」について解説します。
ぶっちゃけ、パン屋・ケーキ屋って儲かるの?
開業を考えるときに、誰もが気になるのが「実際どれくらい儲かるのか?」という点。
パンやケーキが好きでも、経営として成り立たなければ続けられません。ここでは、現実的な数字と成功のポイントを踏まえて、パン屋・ケーキ屋の収益構造を解説します。


① 平均的な売上と利益のイメージ
一般的な個人経営のパン屋・ケーキ屋の場合、月商は100万~300万円前後が多いと言われています。
原材料費や人件費、家賃などを引いた営業利益率は10%前後が目安。つまり、月商200万円なら、月の利益は20万円ほどという計算です。
ただし、これは「平均値」。売上300万円以上を安定して出している店もあれば、100万円に届かず苦しいお店もあります。
立地・商品・運営力によって、結果は大きく変わるのが現実です。
② 儲かる店と苦しい店の違い
儲かる店の共通点は、「売上の柱が複数ある」ことです。
例えばパン屋なら、通常販売に加えて「予約制のサンドイッチBOX」や「卸販売」「移動販売」などを展開。ケーキ屋なら「焼き菓子ギフト」や「記念日ケーキの予約」を強化して、安定収入を確保しています。
一方、儲からない店の多くは「固定客頼り」「客単価が低い」「原価管理が甘い」といった傾向があります。
美味しいだけでは生き残れず、数字を意識した経営が求められます。
③ 成功するための収益設計
開業前に「売上目標」と「損益分岐点(どれくらい売れたら黒字か)」を明確にしておくことが大切です。
例えば、月の固定費(家賃・人件費・光熱費など)が100万円なら、原価率40%として最低でも月商170万円以上が必要です。
また、材料費や人件費は毎年上昇傾向にあるため、価格設定は慎重に。
「値上げ=悪」ではなく、「品質に見合う価格をつける」ことが大事です。リピーターがつけば、価格よりも満足感が評価されます。


結論:儲かるかどうかは“経営次第”
パン屋・ケーキ屋は、誰にでもチャンスがある業種ですが、努力すれば必ず儲かるわけではありません。
ただし、数字を理解し、戦略的に運営すれば、安定した利益を出すことは十分可能です。
「好き」を「仕事」に変えるだけでなく、「ビジネスとして成立させる」視点を持つこと。
それが、開業後も長く愛されるお店を作る第一歩です。



結局経営次第かい。



でも経営って面白いよ!



次回は「テナントの広さはどれぐらいがいいの?」をお届け!
無料開業セミナーのご案内
もっと開業について知りたい方、この記事を書いた専門家に直接質問をしたい方は下記のZoomセミナーに是非ご参加下さい。
月に一度無料で開催していますので皆様のご応募お待ちしています!
セミナー詳細はこちら

