個人事業主の法人化 タイミングはいつ⁉

パン屋さんを始められる方の多くは、個人事業主としてお店をスタートされていることかと思います。売上・利益が伸びて来ると法人化を検討される方も多いのではないでしょうか。では「いつ法人化すればよいのか」、「法人化のメリット・デメリット」について解説していきます。
法人化の基準は“売上”ではなく“利益”!「安定した利益800万円」がオススメ!
個人事業主の場合、所得税は累進課税となるため、所得が高くなれば高くなるほど税金は上がっていきます(所得税+住民税で15%~55%)。
一方、法人の場合は、会社規模等にもよりますが概ね30%程度です。このため一定の利益を超えると個人事業主よりも法人の方が税金は安くなります。
しかしながら法人化にあたって考慮すべき事項は税金だけではありません。例えば法人にすると社会保険への必須が加入となってきます。社会保険は会社と本人がそれぞれ15%程度を負担することとなるため、国民健康保険よりも多額となる可能性があります。
その他下表にまとめているようなメリット・デメリットもあります。

以上のことを総合的には勘案すると年間の利益が800万円程度を超えてくる場合には法人化した際のメリットが大きくなる可能性が高いと考えられます。ただし各人の状況によって上記目安は異なってきますので詳細な検討は専門家にご相談して頂くのがよいかと思います。
弊事務所では、税務顧問に加え、法人化検討のシミュレーションや法人化のサポート等も実施しておりますのでお気軽にお問い合わせください。