世界のパン業界のトレンド
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
編集部の中村です。
私の書く「パンにまつわるエトセトラ」ではパンに関することならなんでもOK!
筆者が気になったことを自由にまとめてお届け!というコンセプトで記事を作成しております。
今回は前回に引き続き価格の2極化という話で、面白いニュースがあったのでそれを見ていきながら2極化で成功した例をもとに考えてみたいと思います。
世界的なベーカリーのトレンド

パン業界は今、世界的に大きな変化の波の中にあります。
日本でも新しい商品やイベントが次々と登場していますが、
海外ではさらに一歩進んだ「技術革新」や「消費者ニーズの変化」が進行中です。
世界のパン業界で今、何が起きているのか?

- 健康志向の商品
日本でも昨今は気にする人も増えてきていますが、海外では特に罪悪感のない商品のニーズが強くあります。
グルテンフリーのベーカリー市場は急速に成長しており、2027年までに75億9000万ドルに達すると予想されています。
世界のパン職人たちは、グルテンフリー、ビーガン、低糖質、高タンパクといった選択肢でこのニーズに応えています。 - サステナブルな製品開発
地元食材の活用、食品ロス削減、再利用可能な包装など、環境に配慮した取り組みが進んでいます。
パン業界も「エコ」を意識した商品開発が求められる時代に。 - 人材問題
人員配置の課題が続く中、パン屋は給与を引き上げ、さまざまな役割のスタッフをトレーニングし、
時間を節約する機器に投資しています。
特に海外では機械で職人の負担を減らす技術の進歩が目覚ましく、
そのような技術が中小のベーカリー向けに作られているものも多いです。
進む自動化の波

海外で作業の自動化が進む要因として
・人件費の高騰(特に欧米)
・人手不足(これは日本でも同様の課題ですね)
・品質の安定化と効率化
・小規模でも導入可能な機器の登場
という理由が強いようで、
成形・分割 から、焼成・冷却、包装・出荷まで、またレシピ開発や売り上げ予測までAIでこなすこともあり、作業の効率化が進んでいます。
特に注目すべきは「中小規模ベーカリーでも導入可能な機器」が増えている点です。
日本のベーカリーにとってのヒント

あたらしい技術がどんどん出てくる昨今。
Chat gptをはじめとするAIの進化のスピード感はすさまじく。
日本のベーカリーでもそう遠くない未来で、今行っているほとんどの業務が自動化できてしまう時代が来るのかもしれません。
もちろん日本の企業でも様々な効率化の機械や、最新のテクノロジーを搭載した機械も出てきています。
海外の事例を見ると、自動化は「職人の技術を補完する存在」として活用されていることがわかります。
単なる流行ではなく、構造的な変化の兆しです。中小ベーカリーにとっても、こうした動きを知り、少しずつ取り入れていくことが、これからの時代を生き抜くヒントになるはずです。
今回はこの辺で
最近は国内だけでなく国外のベーカリーの動向も調査しているのですが、
やはり職人の抱える店舗運営の根本的な課題は世界共通でそれに対してどうアクションをするか、自分のお店にどう取り入れていくか、情報を知り、それをどう活用していくかがこれからの未来のベーカリーには大事な要素だと改めて感じます。
それでは、今回はこの辺で
また次回の記事でお会いしましょう。
この記事を書いたライター

株式会社グローアップ 編集部
中村 勇太
バンドマン、ラジオディレクターから、ベーカリーパートナー編集になりました。食べることが好きです!