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ラッキーと麦田の3分でわかる開業マニュアル vol.201

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品質管理はどうしてる?

品質のチェックは
ちゃんとしてる?

してないよ。もはや
必要ないと思ってるからね。

とんでもない自信だな。

まーいつも通り作れば、
品質なんて変わらないよ。

えーでもそれ人によって
ちょっとした違いが出そう
だけど。

確かに製造する人が
たくさんいるとばらつきは
出そうだよね。

安定してないとお客さんも
離れていっちゃうよね。

品質の安定化って大事。

この記事を書いた専門家

石井

株式会社グローアップ
石井 匠

信用金庫で8年間融資業務に従事
〇国家資格
・FP2級取得
・宅地建物取引士取得
・中小企業診断士勉強中


パン屋・ケーキ屋における「品質管理」とは、安全・安心・変わらぬ美味しさを常に届けるための取り組みです。
以下、具体的な方法を整理してご紹介します。

1.衛生管理と原材料チェック

まず基本は衛生の徹底です。
使い捨て手袋や専用洗剤の常備、手袋の適切なサイズ選びと頻繁な交換は、食品事故防止の鍵です。
原材料は信頼できる業者から仕入れ、納品時には消費・賞味期限、数量の一致、包装や破損の有無などを必ず確認し、記録として残します。

卵など衛生リスクの高い食材は、特に入念なチェックと温度管理が重要です。

2.HACCP・QA・QCの導入

【QA(品質保証)】
レシピや製造手順、保管・搬送ルールなどを文書化し、誰でも再現できる仕組みを構築します。標準化が味のブレを防ぎます。

【QC(品質管理)】
工程中・完成品の目視検査、温度チェック、食感の確認などで規格外品の流出を防ぎます。

【HACCP(ハサップ)】
危害分析に基づき、重要管理点(CCP)を設けてリスクを予防的に管理します。

3.スタッフ教育・PDCAサイクル

定期的な研修でマニュアルや衛生基準を徹底し、スタッフ全員が品質への意識を共有することが重要です。

さらに、PDCA(Plan–Do–Check–Act)の考え方で、導入した仕組みの効果を確認し、小さな改善(Kaizen)を積み重ねて質を高めていきましょう。

4.レシピ標準化と感覚評価

すべての作業で同じ美味しさを提供するには、計量・工程を細かく記録したレシピが不可欠です。
スタッフ間で共有し、誰が作っても同じ品質を維持します。
さらに、焼き色や風味、生地の感触などをスタッフや顧客の感覚で評価する“センサリー評価”も品質のバロメーターになります。

5.継続的な改善活動(QCサークル)

現場の声を活かす品質向上には、QCサークル(少人数で改善活動を行うグループ)の活用が効果的です。
定期的に集まって問題発見・改善策を実行し、品質と業務プロセスの向上を促進します。

まとめ

品質管理は一度整えたら終わりではなく、日々の積み重ねが店舗の信頼性と顧客満足を高めます。
衛生と味を守る仕組みを持ち、改善を習慣化することで、“またここで買いたい”と思っていただける店舗を築きましょう。

マニュアル化、教育。

HACCPって聞いたことは
あるな~。

次回は「設備の割賦購入と
は?」をお届け!

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