パン屋さん・洋菓子屋さんのためのPOS活用術

パン屋さん・洋菓子屋さんのためのPOS活用術
POSレジ、使いこなせていますか?
多くのベーカリーやパティスリーで導入されているPOSですが、
「会計機能だけ」「売上集計を見るだけ」では、もったいない!
POSは“お店の強み”と“売上の伸ばしどころ”を可視化するツールです。
本記事では、小規模ベーカリーやパティスリーでも今日から実践できるPOSの使いこなし術を、実例とともに解説します。
売れ筋は感覚で決めない! 数字で見る「本当に喜ばれている商品」

「このタルト、人気のはずだったけど…」
「食パンは売れてるけど、利益があるのは?」
そんな“感覚”と“実際の売上データ”のギャップ、POSが教えてくれます。
たとえば、以下のような分析ができます:
• 【販売数は控えめでも粗利率が高い焼菓子】→高利益の柱に育てる
• 【特定の曜日にだけ売れる季節ケーキ】→販売日を調整することで売上最大化
• 【よく買われる定番】→パッケージやPOPでさらに伸ばす
「売れてる気がする」から「数字で確信できる」へ。
それが商品づくりの質を一段引き上げます。
販促は“振り返り”がカギ! POSを使って、施策の効果を見える化する

「Instagramに投稿したけど反応あったかな…?」
「ギフトセットを並べたけど、本当に売れた?」
こうした販促施策の“結果”もPOSを使えば見えてきます。
例:
• 【POP設置後の売上変化】→文字や位置の工夫に繋がる
• 【イベント日の特定商品の伸び】→次の企画のヒントに
• 【セット商品の販売数】→“セット率”の可視化で販促の説得力UP
POSは、販促を「やって終わり」にしないためのふりかえりツールにもなるのです。
仕込み・在庫・焼成計画にも役立つ 「時間帯別データ」の活用法

「午後になると生ケーキが減らない…」
「夕方の焼菓子が意外と売れてるかも?」
そんなタイミングの見極めにも、POSは効果を発揮します。
活用例:
• 【朝のピークに合わせて焼成を調整】→売り逃し防止
• 【夕方の需要に合わせて冷蔵ケーキを追加】→ロス減少と売上アップ
• 【曜日ごとの変動】→“仕込みすぎ”や“在庫切れ”を防ぐヒントに
製造スケジュールと売上データを結びつけることで、“ムダなエネルギー”や“人手”を削減できます。
「一緒に売れる商品」=チャンス!

併売分析で、売場提案をもっと魅力的に
• クッキー缶と紅茶セット
• ホールケーキとロウソク・メッセージプレート
• 食パンとジャム、クロワッサンとドリップコーヒー
POSの併売分析は、お客様の“買い合わせ傾向”を見える化してくれます。
こうした情報をもとに売場を整えると…
• 陳列の導線が改善され、滞在時間が長くなる
• 提案力が増し、客単価が自然とアップ
• “贈り物ニーズ”への対応が強化される
「一緒に売れる」商品こそ、売場のヒント”と“売上の伸びしろです。
まとめ: POSはもう一人のスタッフ
POSは、パン屋・洋菓子店にとって“もう一人のスタッフ”のような存在。
店舗運営に活かす視点を持てば、売上の分析→販促→改善のサイクルが回り出します。
まずは、「1週間ごとに売上TOP5の商品を振り返る」だけでも構いません。
数字と向き合うことで、お客様の“買いたい”がもっと見えてくるはずです。
関連するおすすめ
▼みなさんどんなレジを使って、現金管理はきちんとできているのでしょうか?アプリ限定アンケートコンテンツ「職人のホンネ」に参加すると、みなさんの回答を見ることができます👀

洋菓子屋さんパン屋さんの強い味方のモバイルオーダー!はベイクモール!
ベーカリーパートナーSNSで様々な情報発信しています
各SNSでさまざまな形でコンテンツ発信しています!
この記事を書いたライター

株式会社グロ―アップ編集部
加納 麻衣
インタビュー相手の魅力を発見するのが得意。
「どんな人にも物語がある!」をモットーに丁寧に伝えていきます。
小説を書くことが趣味