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パン屋が注目すべき「進化系ドーナツ」──世界トレンドと日本の現場での広がり【パンにまつわるエトセトラ#140】

ドーナツは円形だからカロリーゼロっと!

みなさんいかがお過ごしでしょうか。編集部の中村です。

私の書く「パンにまつわるエトセトラ」ではパンに関することならなんでもOK!筆者が気になったことを自由にまとめてお届け!というコンセプトで記事を作成しております。
このジャンルで記事を書くのは久しぶりで少し興奮しております。ご無沙汰しております。

ドーナツここ数年、流行っているとか専門店が増えたとか、私の体感そんな気はしております。

今回はドーナツ!!体感ここ数年流行っている?世界的に見てどうなの?世界のドーナツから、日本の情勢までまとめて調べて分析してみます。をもとに考えてみたいと思います。

世界的に進化を続けるドーナツ

モスフードサービスが5月15日に発表した2025年3月期決算によると、売上高961億8500万円(前期比3.4%増)、営業利益52億2300万円(24.8%増)、経常利益55億6900万円(26.8%増)、親会社に帰属する当期利益31億5000万円(22.4%増)となった。

と発表がありました。

物価高、人手不足、そしてコンビニや大手チェーンとの競争——。
町のリテールベーカリー(地域密着型のパン屋)を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。
そんな中、注目すべきヒントを与えてくれるのが、ハンバーガーチェーン「モスバーガー」の戦略です。

2024年度、モスバーガーは「消費の二極化」に対応することで売上を大きく伸ばしました。
今回はその戦略を紐解きながら、町のパン屋がどう応用できるかを考えてみましょう。

世界的にドーナツは、世界の様々な味や発想を取り入れ、かつてない進化を遂げています。

その流れは日本のパン屋にも確実に波及し、“生ドーナツ”や“マラサダ”を始めとしたドーナツが話題ですね。

定番の菓子パンとは異なる魅力を持つドーナツは、売り場の差別化や新規顧客の獲得につながる可能性を秘めています。本記事では、海外記事の紹介を交えながら、日本のパン屋にとってのドーナツのチャンスを整理してみます。

世界で広がる「ドーナツ・ルネサンス」

INTERNATIONAL BAKERYの記事では、ドーナツは“新時代”を迎えていると指摘されています。

クラシックなイーストやケーキタイプを超え、抹茶やキャラメルといった世界各地のフレーバー、クロワッサンやマフィンとのハイブリッドなドーナツが次々と登場。

さらにソーシャルメディアがその拡散を後押しし、ビジュアル性とストーリー性を兼ね備えた商品が強い関心を集めています。

海外でもやはりトレンドはSNSからの発信がスタートなことは多いようですね。

クロワッサン×ドーナツで作る「クロナッツ」
イギリス発祥の マフィン×ドーナツの「ダフィン」

日本で広がる「生ドーナツ」「マラサダ」人気

日本でもここ数年で“進化系ドーナツ”が一気に存在感を高めました。

特にSNSで話題となったのが、クリームをたっぷり詰めた生ドーナツ。シュークリームやケーキのような満足感を提供でき、パン屋の売り場でも「新しいデザートパン」として差別化が可能です。

また、ハワイ発祥のマラサダは、揚げたてのふんわり食感が特徴で、イベント販売や曜日限定で扱うパン屋さんも増えている印象です。名前だけで従来の定番ドーナツよりも付加価値を出しやすく、客単価アップにもつながっているのでしょう。来店回数を増やすきっかけにもなりますね。

パン屋にとってのチャンス─食感・健康・限定感

ドーナツは和のテイストとの相性も良く、を求める傾向が強く、抹茶やきな粉、ほうじ茶など和素材との商品は、甘さが控えられているイメージもあり、女性人気は高い傾向にありますね。

さらに、米粉や全粒粉を使ったドーナツは健康志向層へのアプローチに有効的ですし、見かける機会も増えています。加えて、ハロウィンやクリスマスなどの季節限定ドーナツは売り場の鮮度を高めるだけでなく、SNS発信のネタにもなり集客効果を生む可能性もありますね。

パン屋にとっては、定番パンの補完ではなく「ドーナツを主役にした企画販売」が新たな顧客層を呼び込むきっかけとなります。

世界のベーカリーシーンで進化を続けるドーナツは、日本のパン屋にとっても魅力的なチャンスとなっていますね。

海外でも、最新のトレンドを調べる際にインスタグラムを活用しているシェフが多いという話も聞いたことがあります。

国は違えど、パンで繋がり、情報を発信、共有を強めることで、世界のパンの動向が見えてきそうです。

単なる菓子パンの一角ではなく、ドーナツを「話題性のある戦略商品」として位置づけることで、パン屋の新しい可能性が広がっていくかもしれません。

ということで、また次回の記事でお会いしましょう~!

この記事を書いたライター

株式会社グローアップ 編集部
中村 勇太

バンドマン、ラジオディレクターから、ベーカリーパートナー編集になりました。食べることが好きです!

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