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2025年6月食品衛生法改正!ベーカリー・製菓店が押さえるべきポイントとは?

2025年6月食品衛生法改正!ベーカリー・製菓店が押さえるべきポイントとは?

なぜ今、食品衛生法が改正されるのか?

2025年6月、食品衛生法の新たな改正が施行されます。ベーカリーや製菓店のような食品を扱う事業者にとっては、日々の衛生管理や業務の進め方に直接関係する重要な内容です。今回の改正は、近年増加する食中毒や異物混入などのトラブルを防ぎ、より安全な食品提供体制を整えるために行われます。

東北地方でも観光需要の増加や地域振興にともない、パンやスイーツの需要が高まっています。その分、食の安全に対する責任も大きくなっているのです。では、今回の改正で具体的に何が変わるのでしょうか?

改正のポイントは?ベーカリーや製菓店に影響する内容(3つのポイント)

●HACCP(ハサップ)の管理項目が拡充
⇒2021年から義務化されたHACCP(食品の衛生管理手法)の運用基準がさらに厳格化され、すべての営業者に対して「実施記録の保存義務」が明文化されます。これにより、小規模事業者であっても日々の記録を残し、必要に応じて提出できる体制が求められます。

●アレルゲン表示の範囲が拡大
⇒これまで任意だった「くるみ」のアレルゲンが、新たに表示義務の対象になります。ベーカリーで使われるナッツ類や製菓で使用する素材に注意が必要です。

●営業許可の見直し
⇒「製造」「販売」「提供」などの業種分類が細かく変更され、一部の製菓店やパン製造業者は新たに営業許可の再申請が必要になる場合があります。特にテイクアウトとイートインを兼ねる店舗は、業態の確認が必須です。

現場でどう対応すべき?準備すべきものは

●衛生管理記録の見直しと保管体制の整備
…温度管理、手洗い実施状況、清掃記録など、日々の業務の中で自然に記録できる体制を作りましょう。紙でもデジタルでも構いませんが、保存期間(基本は2年)を守る必要があります。

●原材料の見直しと表示の確認
…アレルゲン表示の変更に対応するため、仕入れている原材料の成分表を再確認し、必要に応じてラベルやPOPの書き換えを行いましょう。

●営業許可の再確認
…自店舗の業態が新しい分類に当てはまるかどうか、地域の保健所に確認しましょう。必要に応じて許可の再申請を行い、スムーズな営業継続を目指しましょう。

特に注意したい!改正後の違反リスク

1.HACCP記録の未保存・不備
2.アレルゲン表示漏れ(特に新たに義務化されるもの)
3.無許可営業(旧許可証のままで新分類に合わない場合)

特に、アレルギーによる健康被害は重大な事故につながるため、表示のミスは厳しくチェックされます。誤表示がSNS等で拡散すれば、風評被害や信頼失墜にもつながりかねません。

また、保健所の立ち入り検査も強化される予定です。記録や表示、許可証は日常的に確認しておくことが重要です。

改正をチャンスに変える!地域密着型の今後

①衛生管理を可視化することで、顧客の信頼が高まる
②アレルゲン情報の明示でアレルギー持ちのお客様も安心して来店できる
③最新の基準を満たすことで差別化につながる

昔ながらのやり方という意識ではなく、見方を変えて「安心・安全」をアピールを行い、地域で愛されるお店づくりをしていきましょう!

まとめ

2025年6月の食品衛生法改正は、すべての食品事業者に関係する重要なターニングポイントです。特にベーカリーや製菓店は、原材料・表示・衛生管理といったあらゆる面で見直しが求められます。
地域のお客様のためにも、安心・安全を提供できるお店づくりを目指していきましょう。

※改定内容は変更になる場合がございますので、最寄りの保健所等で確認をお願いします。

2025年6月食品衛生法改正!ベーカリー・製菓店が押さえるべきポイントとは?

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