アンケートで分かった!エリア別・売れてるパンの傾向を大公開

今年のパン業界を一言で表すなら“多様化”と言えるかもしれません。
全国のパン屋さん32店舗にご協力いただいたアンケート結果から、地域によるお客様の志向が見えてきました。
この記事では、全国各地で売れているパンをご紹介しつつ、オーナーやスタッフの皆さんがすぐにヒントにできるポイントを解説します。
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北日本は「素朴で素材感」 ハード系・シンプル系に注目
北海道や東北エリアでは、『小麦粉・塩・酵母だけ』のように素材を極力シンプルにした食パンやバゲットが堅調です。
アンケートでも『健康志向の高まり』や『素材感を楽しみたい』というお客様が増えているとの声がありました。
特に北海道では地元産の小麦を使ったオリジナルブレンドも支持を集めています。
👉補足:北海道産小麦の国内シェアは約4割※と言われ、近年は「きたほなみ」「春よ恋」などの銘柄が有名です。(※農水省データより)
関西・中国地方は「菓子パン&デニッシュ系」に強み
関西エリアではクロワッサンやデニッシュ系の菓子パンが安定して人気。
さらに中国地方では、ベーグルや甘いパンも好調で『シンプル+ちょっとした甘さ』が支持されています。
九州では『パンではないですがカヌレが強い』という回答もありました。
こうした“おやつ需要”を取り込むことで、午後の売上を伸ばしているお店も目立ちます。
👉補足:一部店舗では“朝イチ焼き立てカヌレ”を出すことでリピーターを獲得しています。
関東・中部は「ベーグル&カンパーニュ」で差別化
関東圏では都市部のパン屋さんを中心に、ベーグルが売れ筋に。
『シンプルなバターとお砂糖だけ』のベーシック系や、地元野菜を使ったアレンジなど、バリエーションでリピート率を高めている店舗もありました。
中部エリアではカンパーニュが堅調。
『カットして食卓でシェアする』『ワインと合わせる』といったシーン提案が功を奏しているようです。

まとめ
地域によってパンの売れ筋には特徴がありつつも、共通するキーワードは“シンプル&素材感”と“ちょっとしたプラスの楽しさ”。
地元産の素材や菓子パン・スイーツ系を上手に組み合わせて、お客様の購買シーンを広げているのが今年の傾向です。
自店の立地やお客様層に合わせて、地域トレンドをどう取り入れるか——この記事がヒントになれば幸いです。
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