その音楽、売上に影響してるかも?

「このお店、なんか居心地いいな」
「つい長居しちゃう」
そんなお客さまの声、実は店内BGMがつくっている空気感かもしれません。
「音楽」と「買い物」、一見関係なさそうですが――
心理学の研究では、BGMが購買行動に影響を与えることが明らかになっています。
今回は、パン屋さんでも今すぐ活かせる「音楽と売上の関係」を、事例とともにご紹介します。
テンポが購買に効く?心理学が教えるBGMの効果

🔍 ポイント①:テンポで「滞在時間」が変わる
研究によると、
ゆったりした音楽 → お客様の滞在時間が伸びる
・速いテンポの音楽 → お客様の回転が早くなる
・つまり、音楽のテンポを変えることで、混雑時と閑散時の対応をコントロールできる可能性があるんです。
📚 出典:Milliman, R.E. (1982)「Background Music as an Influence in Retail Settings」
🔍 ポイント②:ジャンルで“雰囲気”が変わる
・クラシック音楽 → 高級感・落ち着き → 単価が上がる傾向あり
・ポップス・ジャズ → カジュアル・明るい → 若年層に好印象
・エスニック・ボサノバ → 雰囲気重視のベーカリーカフェに最適
💡 雰囲気づくりは購買行動を後押しする“空気”づくりでもあります。
📚 出典:Areni & Kim (1993)「The Influence of Background Music on Shopping Behavior」

🔍 ポイント③:音量も大事!
音量が大きすぎると:
・会話がしにくい → 滞在時間が減る
・音がうるさい → 落ち着いて選べない → 購買点数が減る
おすすめ音量は40〜60デシベルほど。
「BGMが聴こえて、でも会話もできる」くらいがベストです。
パン屋さんで実践できる!BGM活用のアイデア
▼時間帯で”音楽の役割”を変える

✅ 「季節の音楽」で記憶に残す
春 → 軽やかなピアノ、ウキウキ感
夏 → 爽やかなギター、海っぽい音
秋 → ジャズ・ウッドベース系の深みある音
冬 → スローバラード、ストリングス系でぬくもりを
お客様の記憶に残る「雰囲気のお店」は、音でも印象をつくっています。
まとめ:「なんとなく居心地いい」の裏側にある戦略

「音楽でパンは売れない」と思っているあなたへ。
パンそのものの味に手を加えなくても、“売れる空気”はつくれるんです。
🎵音楽のテンポ
🎵ジャンル
🎵音量や時間帯
🎵店の雰囲気との相性
これらを少し見直すだけで、お客様が「なんとなく買いたくなる」空間づくりができるかもしれません。
明日、いつものプレイリストをちょっとだけ変えてみませんか?