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【チョコレート高騰】原因を探ってみた!

もうすぐバレンタインデー。
ということで、チョコレートパンの需要も増えていることと思います。
しかしパン屋さんを悩ませるチョコレートの高騰。原因は何なのでしょうか。
紐解いていくと、大きな原因が4つありました!

カカオは、チョコレートの原料になる植物です。カカオの木は暑い地域でしか育たず、主に アフリカのガーナやコートジボワール、南米のエクアドル などで作られています。

カカオの実(カカオポッド)の中には、 カカオ豆 という種が入っていて、これを発酵・乾燥させてチョコレートの原料にします。カカオ豆は、種類によって味や香りが違います。

なぜカカオの値段が上がっているのか?

最近、チョコレートの値段が高くなっているのは、カカオ豆の価格が上がっているからです。その理由は、大きく分けて4つあります。

気候変動の影響

カカオは、暑くて湿った気候が必要ですが、 異常気象 でカカオの生産が減っています。特に、西アフリカでは干ばつや強風(ハルマッタン) の影響で収穫量が減っています。

需要が増えている

世界中でチョコレートの人気が上がっていて、 カカオを使う量が増えているため、価格が上がっています。

物流の問題

コロナの影響で 船の輸送費が高くなったり、輸送が遅れたりして、カカオがスムーズに届かなくなっています。

生産国の経済事情

カカオを作る農家はとても貧しく、 農家の収入を増やすために価格を上げる取り組み(LID: The Living Income Differential)をしています。また、カカオ生産が増えると森林が減る問題もあり、環境にやさしい方法で生産する動きも影響しています。

カカオがどうやって日本に届くのか?

カカオは アフリカや南米で生産され、船で運ばれます。日本では ガーナ産のカカオ を多く使っていて、これは品質が安定しているからです。

カカオ豆は 商社やメーカー を通じて日本に届き、 加工工場でチョコレートやココアになります。日本には カカオ豆を加工できるメーカーが10社ほど しかなく、ほとんどのメーカーは 海外の大手企業から加工済みのカカオを買っています。

カカオ生産に関わる問題

身近なチョコレートの生産にも課題がたくさんあることが分かりました。

児童労働の問題

カカオ農家は貧しく、子どもたちも働かざるを得ない状況があります。特に ガーナやコートジボワール では 子どもがカカオの収穫を手伝わされることが問題になっています。

森林破壊

カカオの生産地を増やすために 森を切り開く ことが問題になっています。環境保護のために、 森林を守りながらカカオを育てる取り組みも進められています。

このような理由で、チョコレートやパンの材料(カカオ・油脂)の価格が上がっているんですね。
価格が高騰して困るという一方で、安価すぎるがゆえに苦しむ見えない国の方々いると思うと受け入れて、みんなで価値を守っていく必要があると思います。
原材料が値上がりしたことにより、パンの値段も上げざるを得ません。
この先は皆さんが、お客様と良いバランスで、値上げをしていくのが課題となっていきます。

お客様の納得値を得ながら、値上げをしていく方法を考えていきましょう。

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